「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は7月5日

理念と経営2026年8月号より
「特集1」

ディップ株式会社

課長

菊池隆介(きくちりゅうすけ)

 

 

 TODAY'S
 
決めたら絶対に継続する
がんばる自分が誇らしい

求人サービス「バイトル」で知られるディップ株式会社の関陽介さんは、 二〇二〇(令和2)年に新卒入社し、二三年以降は三年連続で部門最優秀を受賞。しかも二四年度にはMVP(最優秀賞)として営業職約一一〇〇名の頂点に立つなど、圧倒的な成果を挙げてきた、二七歳、若き営業が体現する。トップセールスの流儀」とは。
P18抜粋

ポイント

1. 圧倒的な成果は「凡事徹底」から

ディップ株式会社の菊地隆介氏は、三年連続で部門最優秀を受賞し、営業職約一一〇〇名の頂点に立った。

徹底したのは、特別な手法ではなく基本である。

  • 一日六〇〜八〇件の電話

  • 相手と話せた件数だけを記録

  • 面談後の御礼メール

  • 必要に応じた手書きの手紙

  • 毎日の継続

成果の差は、当たり前をどこまで徹底できるかで生まれる。


2. 続けながら改善する

菊地氏は、単に量をこなしたのではない。

  • 電話がつながる時間を探る

  • 面談目的を事前に伝える

  • 成果を出す人の方法をまねる

  • 顧客の反応から改善する

量を重ねることで学びが増え、営業の質も高まった。

継続とは、同じことの反復ではなく、改善の反復である。


3. 努力する自分への誇り

菊地氏は、

「頑張っている自分が誇らしい」

という感情が、継続の原動力になると語る。

他人から評価される前に、自分自身が努力を認める。

その自己肯定感が、次の行動を生み出している。


4. 決裁者と現場をつなぐ

東京異動後は、大手企業が先行するスポットワーク市場を担当した。

菊地氏は、決裁者との直接対話を目指しながら、現場担当者からも情報を集めた。

大組織では、

  • 現場の課題

  • 管理者の認識

  • 経営判断

が分断されやすい。

そこで現場の声を整理し、管理者が判断できる提案に変えた。

営業は、商品を売るだけでなく、顧客組織の情報をつなぐ仕事でもある。


5. 顧客が欲しいのは判断材料

菊地氏は、仕事内容だけでなく、

  • 職場の雰囲気

  • 働く喜び

  • 人が集まらない理由

  • 適した働き方

まで言語化した。

その結果、三カ月で三〇社以上の新規契約を獲得した。

顧客が求めているのはサービス説明ではなく、自社の課題を解決する材料である。


6. 個人営業とマネジメントは違う

チームリーダー就任後、菊地氏はサブリーダーを通じて指示を伝えていた。

しかしメンバーから、

「菊地さんから直接聞きたい」

と言われ、組織運営を見直した。

一人ひとりとの面談時間をつくり、

  • 考えを聞く

  • 困り事を把握する

  • 期待を直接伝える

  • 必要な支援をする

ことで、チームは目標達成を日常化する組織へ変わった。


7. 成果は環境にも支えられる

菊地氏の成果の背景には、

  • 挑戦を許す上司

  • 厳しく見守る先輩

  • 相談できる仲間

  • 成長機会を与える会社

があった。

トップセールスは個人の努力だけでなく、挑戦できる環境によって育つ。


結論

菊地氏の流儀はシンプルである。

決めたことを、誰よりも多く、丁寧に、改善しながら続けること。

営業では行動量と改善を徹底し、リーダーになれば直接対話を徹底する。

立場が変われば、成果の出し方も変える必要がある。


水平思考

この事例は、営業力の話であると同時に、

情報の断絶を埋める力

の話でもある。

大組織ほど、現場と管理者、決裁者の距離が広がる。

そこをつなぎ、判断可能な情報へ変えることが、営業の価値になる。


量子思考

一見すると、

  • 行動量と丁寧さ

  • 委任と直接関与

は両立しにくい。

しかし菊地氏は、多くの電話をかけながら、一人ひとりへ御礼や手紙を送り、任せながらも必要な場面では自ら対話した。

成果を出す人は、効率と丁寧さ、委任と関与を使い分ける。


自社への活用方法

活用キーワードは、

凡事徹底・行動量・継続・改善・直接対話・現場情報・決裁者・感謝・自己肯定・役割転換

関係者に共有すべき視点は、

  • 基本行動を決める

  • 実行回数を可視化する

  • 継続しながら改善する

  • 現場と意思決定者をつなぐ

  • 役職が変われば行動も変える

  • 間接伝達だけに頼らない

という点である。


自社の哲学と照らし合わせて

今回の内容は、自社が大切にする、

  • 当事者意識

  • シンプル

  • 正しい評価

  • イノベーション

  • 多様性

と重なる。

当事者意識とは、指示された行動をこなすだけでなく、自分で成果の出る方法を考え、改善すること。

正しい評価とは、売上だけでなく、

  • 行動量

  • 継続力

  • 顧客への丁寧さ

  • 情報収集

  • チームへの貢献

まで見ることである。

最後に一言でまとめるなら、

圧倒的な成果は、特別な才能より、基本を誇りを持って続け、立場に応じて自分を変える力から生まれる。