「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日8月10日

 

理念と経営2026年8月号より

 

 

 

 

 TODAY'S
 
自らオーナーシップを鍛えよう

 

ポイント

1. 全員経営の土台は「オーナーシップ」

古森重隆氏が重視したのは、

会社の問題や可能性を、自分ごととして捉える姿勢

です。

古森氏自身、若い頃から会社を「我が事」として考え、私心を捨てて発言し、上司から重要な仕事を任されていきました。

全員経営には、

  • 指示を待たない

  • 自分で考える

  • 自分の部門だけで終わらない

  • 会社全体の未来を見る

人材が必要です。


2. 危機は突然来るが、兆候は前からある

富士フイルムは、デジタルカメラの登場によって、

いつか写真フィルムが不要になる

という危機を早い段階から感じていました。

実際、写真フィルム事業が過去最高売上を記録した時期こそ、本業喪失の危機が本格化した時期でもありました。

好調な時ほど、次の衰退を読む必要がある。


3. 危機対応は「読む・構想・伝える・実行」

古森氏は、危機時の経営に必要なことを四つに整理しています。

読む
今、何が起きているのかを正しく把握する。

構想する
どこへ向かい、何をするかを具体化する。

伝える
経営者の意志と危機感を組織全体へ共有する。

実行する
決めたことを、最後までやり抜く。

実行がなければ、読みも構想も意味を持たない。


4. 日本企業に不足しがちなのは「伝える」までの一体化

多くの企業では、

  • 経営者は状況を理解している

  • 幹部も方向性を知っている

  • しかし社員には十分伝わっていない

という分断が起きます。

これでは全員経営にはなりません。

危機感と未来像が組織の隅々まで共有されて初めて、社員が自分で考え始める。


5. 「守られる人」から「自分で守る人」へ

AIや新技術が進化するほど、単純な指示待ち型の仕事は減っていきます。

これから重要になるのは、

  • 自分で問いを持つ

  • 自分の答えを考える

  • 必要な変化を察知する

  • 行動までやり切る

力です。

会社に守ってもらうという発想だけではなく、自分の仕事と会社を自分でも守る姿勢が必要になる。


結論

全員経営とは、

全員が経営者と同じ権限を持つことではなく、全員が会社を自分ごととして考えること

です。

危機を乗り越える会社は、

読む → 構想する → 伝える → 実行する

という流れを、経営者だけでなく組織全体で回しています。


水平思考

オーナーシップとは「責任を負わせること」ではなく、

自分の判断が会社の未来につながっていると感じられる状態

とも言えます。

社員に当事者意識を求めるなら、情報や判断材料も共有する必要があります。


量子思考

全員経営では、

  • 経営者の強い意志

  • 社員の自主性

の両方が必要です。

トップダウンだけでも、完全な自由でも機能しません。

方向はトップが示し、方法は現場が考える。

この組み合わせが、組織の強さになります。


自社への活用方法

活用キーワードは、

オーナーシップ・自分ごと・危機察知・読み・構想・共有・実行・全員経営・やり抜く力

共有すべき視点は、

  • 好調時にも次の危機を見る

  • 経営情報を共有する

  • 会社の方向性を繰り返し伝える

  • 各自が「自分なら何をするか」を考える

  • 決めたことを実行まで追う

ことです。


自社の哲学と照らし合わせて

今回の内容は、自社の当事者意識と最も強く重なります。

当事者意識とは、

問題を見つけた人が、誰かがやるだろうと考えず、自分にできることを考えること

です。

また「正しい評価」では、結果だけでなく、

  • 問題への気づき

  • 提案

  • 行動

  • やり抜く姿勢

  • 会社全体を見る視点

も評価する必要があります。

最後に一言でまとめるなら、

強い会社とは、社長だけが会社の未来を考えている会社ではなく、全員が自分の持ち場から未来を考えている会社である。