「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

 

 本日は6月18日

 

 

 

 

理念と経営2026年6月号より 

 

 

 

 TODAY'S
 
変わるべきは、社員ではなく自分だ

やることなすこと、全部うまくいかなかった。負債は三八億円にまで膨らんだ。毎晩悪夢にうなされ、精神的にもぎりぎりの状態が続いていたある日、何気なく見た社内アンケートから差した一筋の光明。
P56抜粋

 

ポイント

1. 社員が動かない原因は、社員ではなく社長側にあった

小西氏は、赤字会社を立て直すために、

  • 在庫圧縮
  • 残価設定ローン導入
  • 組織階層の簡素化
  • 目標設定合宿

などを進めた。

しかし、社員は動かなかった。

ここで重要なのは、施策が間違っていたというより、

社員が納得し、自分ごとにできる環境がなかった

という点である。


2. 社員の本音が見えた瞬間、経営が変わった

労組のアンケートには、

  • 最低の経営陣
  • 早く会社を売却しろ
  • いつ潰れるかわからない会社

という厳しい言葉が並んでいた。

普通なら腹を立てる場面だが、小西氏はそこで初めて、

「社員の本当の声に触れた」

と感じた。

不満は敵ではなく、組織を変える入口だった。


3. 社長が謝ったことで、対話が始まった

小西氏は全店を回り、

「本当に申し訳ない。僕は間違っていた」

と社員に謝罪した。

その後、社員一人ひとりと面談し、伝えるよりも「聴く」ことに切り替えた。

すると、社員は決して無気力ではなく、

  • 真面目
  • 前向き
  • 家族思い
  • 後輩思い

の人たちだと気づいた。


4. 会話の質が、組織の質を決める

小西氏は、

「組織や仕事の質は、その組織で起きる会話によって決まる」

と考えるようになった。

そこで、人事考課制度改訂プロジェクトを立ち上げ、

  • お客様が喜ぶこと
  • 自分たちが将来やりたいこと
  • 前向きな改善

だけを話し合う場を作った。

その結果、社員の中から、

「一番変わらなあかんかったんは自分やった」

という言葉が出た。

ここで初めて、会社は本当に変わり始めた。


5. 地域に役立つ会社へ進化した

コロナ禍では、自動車の値引き分を地域限定のお買い物券として渡す「地域振興券」を実施。

最初は売上が下がる不安もあったが、結果として地域店舗とのつながりが広がり、

  • 協賛店舗が増加
  • 地域から応援される会社へ
  • 共感で車を買う顧客が増加

という流れが生まれた。

企業は地域の共有財である、という考え方に至った。


結論

この事例の核心は、

変わるべきは社員ではなく、まず社長自身だった

ということ。

社員を動かそうとする経営では、人は動かない。
社員が主体的に動ける環境を作ることが、社長の役目である。

経営者が変わると、会話が変わる。
会話が変わると、社員の意識が変わる。
社員の意識が変わると、会社が変わる。


 

この話は「赤字会社の再建物語」ではなく、

沈黙していた組織に、声を取り戻した物語

とも読める。

社員が動かなかったのではない。
社員は、話しても意味がないと思っていただけだった。

つまり問題は、

  • 能力不足
  • やる気不足
  • 危機感不足

ではなく、

声が届かない組織構造

にあった。


量子思考

一見すると、

  • 社長が強く引っ張る
  • 社員に任せる

は矛盾する。

しかし本質は両方必要。

社長は方向性を示す。
でも、社員が主体的に考えられる余白も作る。

つまり、

社長は前に出る人ではなく、社員が前に出られる場を作る人

である。


自社への活用方法

① 入居者・協力会社・家族の「本音」を拾う

不満や要望は、クレームではなく改善の入口。

早めに言葉にしてもらう仕組みを作る。


② 「前向きな会話の場」を意識的に作る

話し合いのテーマを

  • 誰が悪いか
  • なぜできないか

ではなく、

  • どうすれば安心できるか
  • どうすれば地域に役立つか
  • どうすれば継続できるか

に変える。

会話の質が、会社の質になる。


③ 地域の共有財として進化する

「地域にあってよかった会社」

を目指す。