「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日12月31日
理念と経営2025年12月号より

毒矢を射った犯人は誰か
『論語から学ぶ、現代経営の智慧』
ポイント(要点整理)
① 「毒矢を抜け」──優先順位を誤るな
真言宗の開祖である 空海 の言葉
「毒矢を抜かずして、空しく来処を問う」
これは、
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誰が悪いのか
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どこから問題が来たのか
を追及する前に、
今まさに被害を拡大させている要因を止めよ
という教え。
経営で言えば、
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責任追及より
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原因の即時是正と改善行動が最優先
② 問題の原因は「外」ではなく「自分の中」にある
仏教で説く三毒:
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貪(とん):過剰な欲・自己中心的な執着
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瞋(じん):怒り・嫉妬・感情の暴走
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痴(ち):無知・自己正当化・視野の狭さ
毒矢を放った犯人は、
外部環境ではなく、自分の内側にある三毒。
③ 克己復礼──最大の敵は「己」
孔子 の核心思想は
克己復礼(己に克ち、礼に復る)。
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私意
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執着
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頑固
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自我
これらを抑え、
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礼に外れたものは
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見ない
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聴かない
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言わない
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行わない
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ことで、社会的調和=「仁」に至る。
④ 古典に従い続けた者だけが自由を得る
孔子は、
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新説を立てず
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古聖の教えを疑わず
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その通りに実行した
その結果として到達した境地が
「七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」
自由とは、放縦ではなく、規範を体得した先にある
⑤ 克己復礼は経営再生の原理
二宮尊徳 は克己復礼を
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克己=荒地を拓く
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復礼=種をまく
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仁=豊作
と説いた。
👉 経営も同じ
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自我・私欲を除く
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原理原則に基づいて行動する
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結果として組織と社会が実る
結論(思想の統合)
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空海の「毒矢を抜け」
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孔子の「克己復礼」
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二宮尊徳の「荒地を拓き、種をまく」
これらはすべて、
経営不振や人生の停滞は、
外部要因ではなく、己の内面に原因がある
という一点でつながっている。
自社への活用
① トラブル・クレーム対応
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責任者探しをやめる
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まず「毒矢」を抜く
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顧客対応
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品質改善
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再発防止
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👉 感情対応より行動対応
② 経営判断の軸
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判断前に自問する
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これは「貪・瞋・痴」から来ていないか
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私意・執着・面子が混ざっていないか
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👉 判断の純度を高める
③ 組織運営・人材育成
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他人を正す前に、自分を整える
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ルール(礼)を明確にし、徹底する
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感情ではなく規範で動く文化をつくる