森の芸術祭を鑑賞した翌日。
せっかくなので少し足を延ばして大山に登ります。
朝8時前に見上げる大山。
今日は麓は晴れているのですが、山頂部には傘雲のような雲がかかり続けています。
朝8時にオープンする大山参道市場でパンと行動食を少し買って、登山開始。
メジャーな登山道は夏山登山道ですが、今日は大山寺の参道をそのまま直進し、元谷を経由していきます。
大山寺を横目にさらに参道を歩いていくと大神山神社奥宮。
お参りして、準備を整えて、
拝殿右手奥から登山道に入っていきます。
しばらくゆるゆると登って行くと元谷に出ます。
ここからは北壁がどーんと見えますが、今日は上部に雲がかかっています。
裾のほうが紅葉していますが、日が差し込まないのであまり鮮やかではありません。
ここから紅葉ゾーンに突入。
登るにつれ、少しずつ色づきが増していきます。
このあたりからが紅葉ピーク。
大山はブナが多いので、紅葉というよりも黄葉。
尾根に出ると木道区間が多くなり、登りが緩むこのあたりは黄葉に囲まれてとても気持ちのいい道です。
この行者登山道は、少し遠回りなせいか、夏山登山道に比べると歩く人が圧倒的に少ないですが、その分、静かにゆったりと紅葉を楽しめます。
欲を言えば日差しが欲しいところですが、これでも十分にきれいです。
夏山登山道との合流地点から振り返ると、三鈷峰やユートピア避難小屋が見えました。
夏にはお花畑が広がるというあちらのコースにもいつか行ってみたいです。
六合目避難小屋に到着。
ナナカマド。
ここからは背の高い木が少なくなり、眺望を楽しみながら登って行きます。
少し霞んではいますが、下界はすごくいい天気です。
山頂手前、特別天然記念物のダイセンキャラボク純林の中を行く木道区間。
これは少し日が差したところで振り返って撮った写真ですが、実際はかなりガスっており、さらに風速10mを超える烈風が吹きつけて時折風にあおられてよろけるようなコンディションでした。
ただ、気温はそれほど低くなく寒さを感じるほどではなかったです。
この季節、ダイセンキャラボクには実がなっています。
特別天然記念物なので採ることはできませんが、おいしそう...
そして大山(弥山)頂上(1709m)に到着。
今日は紅葉シーズンの連休ということもあって登山者がかなり多かったため、夏山登山道に合流してからは渋滞もかなりありましたが、それでも3時間10分で登ることができました。
山頂手前が強風だったので、今日は避難小屋かその風裏で休憩するしかないかなと思っていたのですが、山頂はなぜかそこまで風は強くなかったので、山頂のデッキでカップラーメンと大山参道市場で買ってきたパンやコーヒーをいただきながら、ゆっくり休憩しました。
空模様は相変わらず、絶えずガスが流れてくる状況でしたが、
ほんの2~3分ほどスカッと晴れました。
しかし、上空が晴れても雲海の上で、眼下の景色は見えず。
立入禁止の最高峰剣ヶ峰方面。
このあと、再び晴れる気配もなかったので、今日は山頂の眺望は諦めて下山を開始。
避難小屋に寄ってみると、売店が営業していたので、アマツバメバッジを購入しました。
それから入山協力金500円を納めて記念カードをいただきました。
前に登った時よりも木道がきれいになっていたりして、とても歩きやすくなっていましたので、そのお礼のつもりで。
こういう協力金には積極的に協力したいです。
下山時も六合目までは渋滞に巻き込まれましたが、その後はスムースに下山。
下山は夏山登山道にしましたが、紅葉は行者登山道の方がきれいだったかも。
1時間40分ほどで無事下山。
登山口から眺める大山方向。
登山口周辺の紅葉はまだこれからのようです。やはり紅葉の進み具合は少し遅いみたいですね。
今回、初めて紅葉シーズンの大山に登りましたが、ずっと雲がかかっていたのが残念ではあったものの、まずまずの紅葉を楽しめました。
今年は夏の暑さや先日の風雨の影響などの影響もあって紅葉はもうひとつだそうですが、またもっとコンディションのいい年に来れたらいいなと思います。