GW後半3日目。
ツツジが見頃になっているらしいので、葛城山に登ってきました。
普段なら電車ですが、ツツジシーズンの休日は激混みらしいので、今日は早起きして車で。
葛城山ロープウェイの登山口駅の下にある有料駐車場に車を停め、午前7時過ぎに登山開始。
この登山口から登るのは初めてですが、この分岐を右に折れて北尾根コースを登ります。
いきなりそこそこの急登。
200mちょっと登ったところにある展望ベンチからの眺め。
逆光で、まだ少し朝靄も残っていて見にくいですが、音羽三山から竜門岳、そして吉野あたりの山が見えます。
山頂方面。
今日も青空。いい天気です。
展望ベンチからもまだしばらくそこそこの急登が続きますが、完全に尾根に出るとやや緩やかに。
新緑に囲まれ、尾根を渡る風もまた心地よい道です。
まだ朝早いので、数組追い抜き、すれ違っただけで、とても静かな山歩きを楽しめました。
1時間ちょっとでダイヤモンドトレイルに合流し、あとはそのまま山頂にも行けますが、自然研究路を回ってみました。
新緑が眩しい。
この季節はそれほど花は多くないようで、4月に咲くショウジョウバカマはこんな状態のものが少しだけ。
同じく4月に咲くカタクリは蒴果の状態になっていました。
カタクリの花が咲く頃にギフチョウを観察できる葛城山。
成虫が蜜を吸うカタクリと、幼虫の食草となるこのミヤコアオイ。
この2つが共に自生していることがギフチョウが生息できる条件ということになるそうです。
あとはチゴユリがちらほらと咲いていました。
クルマムグラは局所的に群生していました。
登山口から1時間30分ちょっとで葛城山(958.6m)に到着。
7年ぶり、この山頂モニュメントにリニューアル後、初葛城山です。
山頂からの景色。
少し霞んでいますが、北西方向には大阪平野と大阪湾と六甲山。
大阪のビル群。
一昨日の生駒山から見るより少し遠く、少し角度が異なります。
反対側には奈良盆地。
この写真の中央から左寄りには、大和三山(左から耳成山、畝傍山、天香久山)。
畝傍山の向こうの少し高い山は額井岳のようです。
中央から右寄りには、音羽三山から竜門岳。
竜門岳の向こうには高見山も見えます。
南には間近に葛城山と対面するように金剛山。
金剛山の右奥に和泉山脈。
そして、山頂から南に少し下ると、葛城山自然ツツジ園が広がります。
ちょうど見頃で斜面一面が朱に染まっています。
葛城山のツツジは5月中旬から下旬のイメージでしたが、この頃はGWでこんなに咲くのですね。
これも温暖化の影響でしょうか。
一昨日の生駒山のツツジはヒラドツツジでしたが、葛城山のツツジ園のツツジの大半はヤマツツジ。
この季節、山の中で新緑の中にポッと紅をさすように咲いている印象の強いヤマツツジですが、人が手を入れることで、こんなツツジ園を作り出すこともできるんですね。
回遊路を歩きながら、いろんな角度からツツジを眺めます。
この辺からの眺めが一番好きかなぁ。
ツツジと金剛山。
山好きは金剛山を背景に写真を撮りがち?
今の時期、金剛山から葛城山を見ても、山頂付近がツツジで赤く染まっているのがよくわかります。
金剛山方向だと逆光気味になるので、真っ青な空をバックに写真を撮るなら西向きか北向きで。
ツツジ園を散策していたのは9時~9時半くらいですが、今日はロープウェイを前倒しで動かしているらしく、すでに多くの人で賑わっていました。
ただ、このスケールですので、写真を撮っていても人の映り込みはほとんど気になりませんでした。
下山は櫛羅の滝コースで。
こちらのほうがメインの登山道になるんですかね。
時刻も10時を過ぎ、登山者も多くなる時間帯ではありましたが、たくさんの人とすれ違いました。
下山するとロープウェイにも長蛇の列。
さすがツツジシーズンの葛城山、恐るべしです。
今日はツツジ鑑賞の時間も含めて、4時間弱の山行でした。
一度は見ておきたかった葛城山のツツジ。
今日はこのGWで最も暑くなる予報ではありましたが、朝早くから登ったため山の上はとても心地よく、青空の下で見頃のツツジを堪能できてよかったです。