夏の針ノ木岳登山 (1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

まだ梅雨は明けていませんが、太平洋高気圧が張り出して好天となった連休最終日。

 

頑張れば日帰り可能な北アルプスの針ノ木岳に登ってきました。

 

針の木岳の登山口は、立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口、扇沢駅。

 

 

 

駅の建物の左手に進むと登山口。

 

5時半頃、登山届を提出して出発。

 

 

 

しばらく車道とクロスしながら森の中を歩いていくと、針ノ木岳(中央やや左のピーク)が見えました。

 

近く見えますが、標高差1300m超。

 

かなりハードそうです。

 

 

 

序盤はいくつかの沢を横切りながら比較的緩やかに登って行きます。

 

1時間ほどで大沢小屋に到着。

 

閉まっています。

 

 

 

傍らにある祠と百瀬慎太郎さんのレリーフ。

 

ご挨拶してから先へ進みます。

 

 

 

さらに森の中を歩いていくと白馬大雪渓、剱沢雪渓と並んで日本三大雪渓のひとつに数えられる、針ノ木大雪渓に出ました。

 

今年は雪が少なかったのか、暑かったのか、だいぶ溶けていて下の方は歩けないため、しばらくは高巻道を行きます。

 

 

 

このあたりから高山植物が現れ始めました。

 

ミヤマキンバイ。

 

 

 

針の木岳をバックにカラマツソウ。

 

モミジカラマツも咲いていました。

 

この他、ニッコウキスゲ、オオバギボウシ、ミヤマキンポウゲなど、いろいろ咲いていました。

 

 

 

ぱっくり...

 

雪の下を雪解け水が豪快に流れています。

 

途中で橋を渡って右岸に移りましたが、ここからもまだしばらく巻道です。

 

この右岸の巻道が狭くて滑りやすい箇所が多く、けっこう危険な感じでした。
 

 

 

雪渓に入れたのは”のど”と呼ばれる狭くくびれた場所の少し手前から。

 

一度やってみたかった本格的な雪渓歩き。

 

6本爪の軽アイゼンを付け、落石対策のヘルメットをかぶり、晴れているのでサングラスも付け、登って行きます。


 

 

ぱっくり、ミニクレバス。


このあたりも、歩けるのはもうあとわずかかもしれません。

 

今日のところは、ここ以外に危険な箇所はなく、順調に登って行けていたのですが、ここを過ぎたあたりでトラブル発生。

 

片方のアイゼンの踵側のベルトが切れてしまいました。

 

着脱が簡単なプラ製のベルトだったんですが、経年劣化なんでしょうか...

 

登りはつま先側のベルトだけでなんとかなりましたが、下りは補修が必要です。

 

 

 

雪渓終わり。

 

雪渓を歩けたのは標高差にしてわずか100mほど。

 

雪渓と巻道を比べると雪渓の方が歩きやすいので、もう少し早い時期の方が楽に登れそうですね。

 

 

 

振り返る雪渓。

 

早くもガスが上がってきています。

 

 

 

最終水場。

 

ここで水を補給できるのはありがたい。

 

 

 

最後は針ノ木峠までこの急斜面をつづら折りに登って行きます。

 

 

 

このあたりからは高山植物の種類も変わってきました。

 

チングルマ。

 

 

 

コイワカガミとアオノツガザクラ。

 

 

 

ミヤマダイモンジソウ。

 

 

 

針ノ木峠(2536m)に到着。

 

なんとか標準コースタイム内では登れたものの、個人的に苦手な条件が重なり、予想以上にきつかったです。

 

調子がよければ、もっと花の写真を撮って楽しんでいるところが、その余裕があまりありませんでした。

 

針ノ木峠には、戦国時代、佐々成政が厳冬期に越えたという「「さらさら越え」の伝説がありますが、ここは無理でしょう、と登ってみて確信しました。

 

 

 

針ノ木小屋。

 

本来はここで一泊させてもらったほうが楽しめるのでしょうね。

 

 

 

針の木峠からは表銀座から裏銀座の山々がよく見えました。

 

 

 

槍・穂高アップ。

 

きれいに見えています。

 

今日、槍やあのあたりの名峰に登頂した人は最高の気分でしょうね。

 

 

 

裏銀座の山々アップ。

 

調子のいい時であれば、あのあたりの山々もいつか歩てみたいなと思ったりもするものですが、今日はきつくてとてもそんな風には思えません...

 

ただただ、雄大だなあ、きれいだなあ、とぼんやり眺めるだけです。

 

 

さて、少し長めに休憩して、山頂を目指しますか。

 

(2) へつづく...