前からいつか購入したいと思っていた牧野植物図鑑。
先日、六甲高山植物園で展示されていた実物を見て、改めてやっぱりほしいと思い、ついに買ってしまいました。
オリジナルに近いもの、彩色したもの、そして、サイズや装丁の異なるいろいろな版が出版されているのですが、実際に使うのであればやはり彩色されたもの、そして小さすぎず高すぎないものがいいだろうということで、私は「スタンダード版 APG牧野植物図鑑」を選びました。
従来の牧野植物図鑑で採用されていたエングラーの分類体系を、DNA解析に基づくAPGシステムに変更した版ということで、タイトルに"APG"が付いています。
サイズはA5。2巻構成でそれぞれ600頁超、約900gとずっしり重いです。
1頁に4種の植物の図と解説が書かれており、とてもきれいで見やすいです。
特に同じ属の植物が並んで掲載されているので、違いを見比べたりするのが面白いですし、この属にこんなにもたくさんの種類があるのかとページをめくるたびに驚かされます。
似た植物が多くて種を特定できなかったようなときに、大いに役に立ちそうです。
また、巻末に植物の形や構造を説明するために出てくる難しい専門用語の解説などが付いているのも助かります。
少し字が小さくて、目のコンディションや照明によっては読みづらく感じることもありますが、もう一回り大きなB5版で装丁のよい図鑑になると価格も3倍になってしまうので、私にはこれで十分。
それでもけっこう高いですが、一生ものだと思えば、安いもの。
フルに活用したいと思います。