六甲高山植物園を散策してきました。
先週、長野・新潟で高山植物を観てきたところではあるけれども、ここではアジサイなども観られるし、今年は牧野博士の企画もやっているようなので。
牧野博士は六甲山にも縁があり、この植物園にも来られたことがあるそうです。
入口のそばにあった小屋の中。
机上には牧野新日本植物図鑑が広げられており、植木鉢にはバイカオウレン、壁には乾燥させた草花と、牧野博士のアトリエのような仕立てになっていました。
そして、ショップアルピコラの奥では、「神戸で見つける博士と植物展」と題して、牧野博士の足跡の紹介とともに、写真、手紙、書などの資料が展示されており、思ったよりも充実した内容で見ごたえがありました。
それにしても、この植物画、横倉山でも見ましたが本当に見事です。
六甲山にも牧野博士ゆかりの植物があります。
ちょうど今の時期に咲く、アリマウマノスズクサです。
牧野博士が発見、命名したそうです。
今も六甲山のどこかに自生しているらしいのですが、まだ観たことがなく、一度観てみたいと思っています。
ロックガーデンには高山植物がいろいろ咲いていました。
キバナノヤマオダマキ。
イブキジャコウソウ。
タカネマツムシソウ。
エゾルリソウ。
富良野岳で見たなあ。
コマクサ。
今シーズン、どこかに群生を観に行きたいと思っているのですが、今のところ未定。
エーデルワイス。
チングルマは早くも綿毛優勢。
コケモモも実になっています。
ロックガーデン以外にもいろいろ咲いていました。
ニッコウキスゲ。
シモツケソウ。
クガイソウ。
ヤマブキショウマ。
オオヤマレンゲ(オオバオオヤマレンゲ)も咲いていました。
池にはスイレン、コウホネ、アサザなど。
このほかにもいろいろ咲いていましたが、すべてを挙げていたらキリがないのでだいぶ割愛しています。
アジサイは、ヒメアジサイはまだこれからという感じでしたが、
(ヒメアジサイは牧野博士命名種)
様々な品種が見られるヤマアジサイはちょうど見頃でした。
そして、六甲山のアジサイといえばのシチダンカも見頃でした。
ピンク色もありました。
あとはコアジサイも見頃。
アジサイは神戸市立森林植物園にもよく見に行きますが、同じ六甲でも標高の違いで若干見頃がズレます。
おまけに本日の野鳥。
キジです。
なぜか園内をうろついていました。
こんな山の中にいるイメージがなかったので意外でした。
オスだけでしたが、これまでで一番近くで観れました。
そして、園内の小川で水浴びするカワラヒワ。
これも近くで観れました。
今日の高山植物園には、”バイカオウレン!バイカオウレン!”と探し回っている子供がいたりと、朝ドラの影響で訪れている人も多かったように思います。
きっかけはなんであれ、植物に興味を持つ人が増えるのはいいことです。
牧野博士も喜んでおられることでしょう。