湖南アルプスの太神山・矢筈ヶ岳を歩いてきました。
JR石山駅からバスに乗り、終点のアルプス登山口バス停から太神山に向けてスタート。
目の前に異様な巨大構造物が見えます。
建設中の新名神高速道路のようなんですが、無数の鉄骨と足場が組まれていて壮観です。
上部のアーチ状の構造物からすると、単なる高架ではなく、橋になるんでしょうか。
最初の30分ほどは車道歩き。
ところどころ、コバノミツバツツジが咲いています。
迎不動。
この道は太神山の山頂にある不動寺への参道のようで、ところどころに、お不動さんなどが祀られています。
泣不動。
何故に泣く...
不動寺の門。
不動寺はまだ先ですが、登山道に入ってからも、険しいところはほとんどなく、このような緩やかな尾根道が多くてとても歩きやすかったです。
不動寺に参る人が歩きやすいよう昔から道をならすなどしてきたんでしょうね。
門の先の両側の石仏。
石仏としてはあまり見ないお姿ですが、不動三尊の脇侍の二童子のようです。
向かって右、合掌しているのが矜羯羅童子(こんがらどうじ) 。
向かって左、金剛棒を持つのが制多迦童子(せいたかどうじ)。
頬杖ついて微笑んでリラックスした表情で和みます。
で、少し下からこう見ると、より寛いでいるように見えてかわいい。
不動寺に到着。
八重桜が満開でとてもきれいです。
ここまで緩やかな道だったのに、不動寺の本堂までは急な石段の連続。
本堂は清水寺などと同じ舞台造。
重要文化財に指定されているそうです。
けっこう高さがあります。
本堂。
後部は巨岩に接しており、
本堂の上に上がると巨岩が折り重なっており、胎内くぐりほどではないですが、岩間をくぐれるようになっていました。
その少し先に太神山の山頂がありました。
関西百名山、太神山(599.6m)。
アルプス登山口から1時間40分でした。
太神山からは途中で左に折れて矢筈ヶ岳を経由して下山しました。
矢筈ヶ岳にはこの時期イワウチワが咲くそうですが、登山道脇に群生していました。
昨年の三尾山では少し遅くて数えるほどしか咲いていませんでしたが、今回はタイミングばっちりです。
ここもやっぱり急斜面に群生していて、なかなかいいポジションで写真を撮りにくいですが...
ここのイワウチワ、葉の形からするとひょっとしたらトクワカソウなのかな?
淡いピンクでフリフリしててかわいい花です。
矢筈ヶ岳山頂手前の眺望の開けたところ。
琵琶湖、大津の町、その先に比叡山が見えました。
振り返ればアセビが満開でした。
矢筈ヶ岳山頂(562m)。
太神山も矢筈ヶ岳も山頂は眺望なしなんですね。
矢筈ヶ岳からの下山時にはイワカガミも見つけました。
こちらはまだ咲きはじめという感じ。
サルノコシカケの仲間? すごい色。
本日の野鳥。
一瞬でうまく露出補正できなかったので、だいぶ暗いですが、サメビタキっぽい。
そろそろ春の渡りの季節ですもんね。
今日はどこでもコバノミツバツツジが咲いていましたが、矢筈ヶ岳からの下りでは特に密度の濃いところがあり、きれいでした。
尾根を下っていたのが、いつのまにか谷筋になり、こんなところに下りてきました。
御仏河原という場所のようです。
湖南アルプスと言いつつ、太神山・矢筈ヶ岳ではそれっぽさを感じるのはここくらいでしょうか。
アルプス感を味わうなら堂山など、他のコースを歩いたほうがよいようです。
ショウジョウバカマ。
シハイスミレ。
下山は矢筈ヶ岳経由で2時間30分ほど。
トータルで4時間45分の山行でした。
湖南アルプスは電車・バスでもアクセスしやすくていいですね。
湖南、湖東の山々はこれまで未開拓でしたが、今度は三上山や金勝アルプスなどにも行ってみようかと思います。