虚空蔵山縦走+ちょっとだけ立杭散策 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

今日もいい天気なので、三田と丹波篠山に跨る虚空蔵山を歩いてきました。

 

ここは電車 to 電車で手軽に縦走が楽しめる山ということで、JR福知山線の藍本駅からスタート。

 

歩きだしてほどなく、酒滴神社という由緒ありげな神社がありました。

 

素戔嗚尊を御祭神とする歴史ある神社で、悪疫をたちまち治したという酒たれ伝説が伝わるそうです。

 

 

 

随身門に掛けられているのは、おお、算額ではないですか。

 

江戸時代に奉納されたものの写しだそうですが、さっぱりわからん...

 

当時の日本の数学(和算)のレベルは世界的にも高かったそうですね。

 

 

 

山に向かって真っすぐに伸びる道。

 

しばらく車道を歩き、舞鶴道をくぐると登山道に入ります。

 

(正面に見える山は虚空蔵山ではありません。)

 

 

 

登山道に入って小さな沢沿いにしばらく進むと、石舟があります。

 

虚空蔵堂にお参りする人はここで手を清めるとのこと。

 

 

 

だいぶ崩れてはいましたが、かつての参道の面影が残る登山道を登って行くと石灯籠が現れます。

 

その先の石段を登ると、

 

 

 

虚空蔵菩薩を祀る虚空蔵堂がありました。

 

聖徳太子が開いたとされる虚空蔵寺には、創建当時、七堂伽藍があったそうですが、その後、何度か荒廃、再建を繰り返し、今はこの虚空蔵堂を残すのみなのだそうです。

 

 

 

お堂の前に置かれていた鯱瓦。

 

慶長八年の再建時に用いられたものだそうで、彦根城や書寫山円教寺にも同形の鯱瓦があるそうです。

 

 

 

虚空蔵堂からさらに登山道を登り、稜線近くまで来ると、役行者像がありました。

 

修験の山でもあったのですね。

 

 

 

虚空蔵山の稜線に出て、少し登ると陶の郷分岐。

 

 

 

振り返ると六甲山がきれいに見えました。

 

こうしてちょっと遠くから全景を見渡すと、東西にめちゃくちゃ長い...

 

でも、朝から晩まで歩き通せば、端から端まで意外と歩けちゃうんですよね、これが。

 

 

 

陶の郷分岐から虚空蔵山の山頂までは300mほどですが、今日は山頂は一旦置いておいて、陶の郷のある立杭に下ります。

 

 

 

陶の郷分岐からはほとんど階段で、スタスタ歩いてあっという間に下山。

 

JR藍本駅からここまで1時間半で歩いてきました。

 

ここから立杭を少しだけ散策。

 

 

 

まずは、窯元が立ち並ぶ路地の傍らにある国内最大のアベマキの木の横にある丹波焼最古の登り窯へ。

 

 

 

この登り窯、焼成室(袋)が9つもあり、長さ47mととても長いです。

 

 

 

登り窯と虚空蔵山。

 

 

 

あとは、陶の郷で丹波焼を鑑賞。

 

今日はこれからまた山に登るので、窯元巡りをするほどの余裕はありませんが、約50軒の窯元が作品を展示・即売している陶の郷の窯元横丁は、手っ取り早くいろいろな窯元の作品が見れてとても便利です。

 

今日はせっかく訪れたので、一目で気に入った片口小鉢を1つ購入しました。

 

窯元巡りをする場合でも、ここで各窯元の作品を一通り見て、気になった窯元を訪れるというのもありかと思います。

 

 

 

さて、陶の郷を見学した後は、再び虚空蔵山に登り返します。

 

山頂間近の絶景ポイント、丹波岩。

 

南西から東までの眺望が大きく開けていていい眺めです。

 

 

 

虚空蔵山の岩は縦のミルフィーユ状で、山頂近辺は特に各層が薄く、丹波岩も下の方はこんな感じでささくれています。

 

 

 

そして、丹波岩から少し歩けば、虚空蔵山(596m? 地図では592m。)の山頂に到着。

 

陶の郷から50分でした。

 

 

 

山頂は東側の眺望が開けています。

 

 

 

有馬富士、羽束山、千丈寺山、大船山など、三田の山々がよく見えます。

 

あのあたりの山々はまだあまり登れてないので、今後、登ってみたいと思っています。

 

 

 

山頂で昼食休憩を取った後、さらに稜線に沿って北に進みます。

 

山頂から少し北へ進んだところからは北側の眺望が開けていました。

 

稜線の向こう、正面やや左の山は白髪岳(左)と松尾山(右)。

 

右奥の方にはこの春登った御嶽と小金ヶ嶽も見えています。

 

今日は、朝は誰にも会いませんでしたが、陶の郷から登り返してくると、ちょうどお昼時ということもあり、山頂近辺で立て続けに大人数のグループに遭遇。

 

しかし、皆、JR藍本駅から虚空蔵山に登り、陶の郷に下りるというコースだったようで、虚空蔵山からは再び誰とも会いませんでした。

 

 

 

低山縦走あるある。真下からの鉄塔撮り。

 

息が乱れている中で短時間でいかにきれいにフレームに捉えられるか...バイアスロン的な難しさがあります。

 

 

 

虚空蔵山から北の稜線歩きは、序盤は緩やかに下る気持ちのいい里山の稜線歩きでしたが、全体的に道幅が狭く、左右(時々頭上)の木に引っかけがちで、少し歩きづらさを感じる道でした。

 

でもまあ、そういうのも含めて楽しいです。

 

何度かアップダウンを繰り返し、八王子山(495.9m)に到着。ここは眺望なし。

 

 

 

一瞬開けた東側の眺望。

 

眼下に本日のゴール、JR草野駅が見えますが、まだもうしばらく稜線を北へと進みます。

 

 

 

本日最後の三角点ピーク、オオタニサーン!(417m)

 

 

 

大谷山からは振り返ると、虚空蔵山をはじめ、今日歩いてきた稜線の山々がきれいに並んで見えました。

 

 

 

あ、もうひとつ名前の付いたピークがあった。

 

右から読んでも左から読んでも山上山。

 

山上山からはガレた落葉道の激下り。

 

今日はここが一番疲れました。

 

 


途中、ふと右を見ると大きな岩があって鎖が付いています。

 

てっぺんになんかある...

 

気になったので登ってみました。

 

 

 

石像がありました。

 

右は役行者のようですが、左は...蔵王権現? いや、手に持っているものと周りのメラメラ感からすると不動明王でしょうか?

 

 

ここからさらに10分ほど下って登山口まで下山し、10分歩いてJR草野駅に到着。

 

虚空蔵山からで1時間40分でした。

 

 

今日は虚空蔵山の縦走途中、一旦陶の郷に下って登り返すということをやってみましたが、それでも歩行距離10kmほど、累積標高差1,000mほど、実質歩行時間4時間ほどと、それほどハードではありませんでした。

 

これくらいの低山でも縦走ができて+αもあると楽しく充実した山歩きになります。

 

今日は気温もそれほど低くはなく、終日、快晴、微風で気持ちよく歩けました。