今回の「MIND TRAIL」で是非見てみたかったのは、昨年、六甲ミーツアートで出会って虜になった岩谷雪子さんの作品です。
今回の作品名は「私に気づいて」。
自然の植物を採集し、できるだけ形を損なわないように作品にする方で、今回もとても小さくて繊細な作品が多いため、公式のマップとは別に専用の作品マップも用意されていました。
まず、最初に出会った作品は、ツバキの葉に縫い付けをした作品。
1本の木のほんの数枚に施された装飾なので、通りすがりに見てもまず気が付きません。
他の場所にも、別の形のものが。
これなんかは、結んだ糸の先にも種のようなものがつけられています。
こまかい...
こちらはソヨゴの葉の作品。
こちらは野球グランドの三塁側ベンチにあった作品。
これも遠くからベンチを一瞥しただけでは気づきませんが、
梁に鳥の巣のような形状に編みこまれた植物。
筋交いに結ばれた植物。
穂先を輪にした植物。
壁に斑に模様が...
よく見ると形を整えられた植物の羽毛です。
天井に格子状に配置されたマメグンバイナズナ。
「そにのわの台所Katte」の店内にも作品。
結んで結んでつる性植物のように壁から天井に伝うのはコバンソウ。
曽爾村特産のトマトソースの瓶の上に生えるのは、トマト農家のハウスの脇に生えていたナギナタガヤ。
ハナヌカススキの井桁。
マメグンバイナズナの親子。
これは少し彩色しているのかな? それとも自然? グラデーションがきれい。
カラスノエンドウのピラミッド。
壁のクラックにカヤの葉でマーキング。
ほとんどがオープンに展示されている作品ということもあり、六甲ミーツアートで見たものほど凝った作品はありませんでしたが、今回もその辺に生えているようなありふれた植物たちでも、実はこんなに美しくて愛おしいものなんだということに気づかせてくれる「MIND TRAIL」のコンセプトにもピッタリな素敵な作品群でした。
今後も岩谷雪子さんの作品には注目していきたいと思います。