分水界の径(三尾山~鋸山)散策 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

丹波篠山市と丹波市にまたがる三尾山から鋸山を歩いてきました。

 

丹波市春日町中山の登山口にある駐車場に車を停め、登山開始。

 

この門を通り抜け、来るときに通ってきた舞鶴道の下をくぐって登山道に入ります。

 

 

 

途中にあった山岳訓練場。自衛隊の訓練場のようです。

 

 

 

すぐ横に急斜面の岩場。

 

ここを登攀するわけですね。

 

この辺りの岩質はチャートかな?

 

 

 

最初、沢沿いを登って、沢から離れると急斜面をつづら折りの登り。

 

けっこうきつい道でしたが、45分ほどで稜線に出ました。

 

三尾山は三つのピークがありますが(だから三尾?)、まずは稜線を右に進み、三尾山東峰(前三尾)へ。

 

 

 

ここは前三尾の名の通り、前に突き出したような位置にあるので、北側の景色がよく見えました。

 

今日は快晴。見晴最高です。

 

麓に広がるのは丹波市春日町。

 

周囲の山々は、木々が一斉に芽吹き、濃い緑色の中に淡い緑色が混じる新緑の季節が始まっています。

 

 

 

この辺りの稜線ではヒカゲツツジが満開でした。

 

自生のヒカゲツツジを見るのは、三尾山の北西にある向山に登った時以来です。

 

今日、三尾山に来たのは、このヒカゲツツジが見られるから。

 

この先の稜線のあちこちで見られるようなので楽しみです。

 

 

 

ヒカゲツツジだけでなく、コバノミツバツツジも見頃でした。

 

しかし、ここでは脇役です。

 

 

 

前三尾山頂のすぐそばにあったやれやれ地蔵尊。

 

前掛けではなく、面白いニット帽を被っていますが、この”やれやれ”はどの”やれやれ”なのだろう?


 

 

続いては、三尾山西峰(中三尾)。

 

ここは眺望がほぼありませんでした。

 

 

 

そして、最後は主峰、三尾山(586m)。

 

登山口から1時間15分で到着しました。

 

三尾城址とありますが、ここには戦国時代に赤井氏の城があり、他の丹波の城と同じく明智光秀の軍勢に落とされたそうです。

 

石垣のようなはっきりとした城の遺構はなさそうですが、山頂のあたりは少し段々になっているっぽいところがあり、郭を設けていたのかなと思わせます。

 

 

 

あ、市章山で見たやつ!

 

こんな所にも遠征してたんですね。

 

 

 

山頂をヒラヒラと舞っていたキアゲハとアセビ。

 

アセビもあちこちでよく咲いていました。

 

 

 

三尾山の山頂からも景色がよく見えました。

 

ここも北西方向の眺めが特にいいです。

 

左手の山々は三尾山から連なる山々。

 

稜線の先端の山が三尾山以上にヒカゲツツジで人気の向山です。

 

三尾山はマイカーでしかアクセスできませんが、向山は電車でアクセスできますから便利です。


 

 

ちょうどこの景色を眺められるところにベンチがあったので、ちょっと早めの昼ごはん。

 

今日は軽めに、行きに西紀サービスエリアで買ってきた名物の黒豆パンとぼっかけカレーパンです。

 

どっちもうまいです。
 

 

 

三尾山からは稜線を東へたどって鋸山を目指します。

 

この稜線の一番むこうのちょっと突き出た山がそうかな?

 

 

 

途中から振り返る三尾山。

 

右から、東峰、西峰、主峰。

 

 

 

途中のビューポイント、覗岩からの眺め。

 

 

 

ここまでの稜線上、ところどころ、ヒカゲツツジがたくさん咲いている場所がありましたが、今日はこの覗岩のあたりが最もよく咲いていたように思います。

 

 

 

わしゃわしゃ咲いてます。

 

 

 

この淡い黄色が、春の山には意外とない色で、いいですね~。

 

 

 

下山路との分岐点、鏡峠をそのまま直進し、鋸山へ。

 

クロモジ...たぶん。

 

 

 

スミレもチラホラ。

 

これはシハイスミレかな?

 

 

 

こっちはアカフタチツボスミレかな?

 

 

 

小さなアップダウンを何度か繰り返し、鋸山に到着。

 

三尾山から1時間50分でした。


 

 

鋸山は北側の視界が開けており、来た方向には三尾山や、三尾山から見ていた景色が見えました。

 

 

 

東側は鋸山より先の稜線とその向こうには多紀アルプスが見えます。

 

 

 

鋸山にもヒカゲツツジが咲いていました。

 

ちょうど満開のタイミングで来れてよかったです。

 

 

 

あと、今日歩いてきた登山道沿いには、イワウチワの自生地がありました。

 

今日はヒカゲツツジとともにイワウチワも楽しみにしていたのですが、無事に見つけ出せてよかったです。

 

淡いピンクで、かわいらしい花ですねぇ。

 

 


もう終盤といった感じで、咲いている花は少なかったですが、かなり広範囲に葉が茂っていたので、ピーク時にはもっとたくさんの花が見られそうです。


ただ、あまり多くの人が見に来ると、踏み荒らされそうな(すでに若干そうなりつつあるような)感じだったので、場所は伏せておきます。

 

(私もそうでしたが、調べればおおよその見当はつくと思いますが...)

 

この辺りでは珍しい花のようですので、大事にしてほしいです。

 

 

 

下山は鋸山から1時間15分ほど。

 

麓から見る三尾山とその稜線。

 

今日歩いた稜線は、分水界の径と呼ばれており、この稜線を境に、水が日本海と瀬戸内海に分かれて流れていくのだそうです。

 

向山の麓の石生には本州一低い分水界もありますし、ここで正反対の方向に分かれるんだと思うと面白いですね。

 

 

今日は天気もよく気温も上がりましたが、まだぬぐうほどの汗をかくような暑さにはならず、気持ちよく歩くことができました。

 

三尾山はふるさと兵庫50山。鋸山はふるさと兵庫100山。

 

今日は一石二鳥の二座登頂と欲張りましたが、ふるさと兵庫50山、100山を全部登るのはちょっと無理かな...

 

まあ、でも、とりあえず、家から50km圏内くらいは全部登ってみようと思っています。

 

次は多紀アルプスあたりかな。