晴天予報の土曜日。
あちこちで紅葉が見頃を迎えつつあるようですが、平野部では少しピークには早そう。
ということで、久しぶりに有馬温泉の瑞宝寺公園の紅葉を見て、ついでに有馬三山を縦走してきました。
瑞宝寺は1873年に廃寺になったそうですが、太閤秀吉ゆかりの寺で、当時から紅葉の名所だったようです。
そういえば、毎年この時期には太閤秀吉を偲んで有馬大茶会が開かれていましたが、昨年も今年も中止なんですね。
紅葉は日当たりのいい場所ではピークを少し過ぎた感じでしょうか。
でも、時間差で色づいているようで、まだまだ見頃です。
ここの紅葉は密度が濃く、幾重にも重なって厚みがあるのがいいですね。
お気に入りのアングル。
瑞宝寺公園にはこの季節限定で茶屋が出ます。
モミジもきれいでしたが、ドウダンツツジがとても鮮やかで目を引きました。
きれいな落ち葉を拾って並べて。
見上げて。
瑞宝寺公園の紅葉を満喫したら、筆屋道を登って六甲山頂に向かいます。
筆屋道は何年か前の台風被害が復旧していない箇所があるとのことですが...どんな状況なんだろう?
太鼓滝。
昨年、不幸な事故がありました。
小さな滝ですが、滝つぼはとても深いそうです。
途中の展望デッキからの眺め。
今日は遠くの方は霞んでいます。
筆屋道に台風被害から復旧していない箇所があるというのは、倒木が未処理ということのようです。
その他には特に危険個所はありませんでした。
途中にあったグラデーションの一本モミジ。
よもやよもやだ。
筆屋道を登り切って魚屋道に合流。
魚屋道もところどころ、紅葉のきれいなところがありました。
全体的にタカノツメなど黄葉が多いです。
あとはウリハダカエデの落葉の絨毯がきれいでした。
黄色から濃い赤色まで、ひとり七変化でカラフルです。
瑞宝寺公園から1時間15分で六甲山最高峰に到着。
晴れ予報なのに曇り時々晴れという感じ。
お昼ごはんを食べた後、全山縦走路を歩いて極楽茶屋へ。
小さいですがイチョウがとてもきれいでした。
このイチョウの木、数十年経てば、シンボルツリーになりそう。
ブナの紅葉はさすがに終わってます。
極楽茶屋からは番匠屋畑尾根を下って、有馬三山を縦走して有馬温泉に下山します。
あれ?
昨年ようやく通れるようになった紅葉谷道、また麓の方が工事で通行止めになっているようです。
来年3月末までの予定だそうです。
番匠屋畑尾根は少し急なところもありましたが、気持ちのいい尾根歩きでした。
ところどころ、紅葉もきれいでした。
しかし、有馬三山へは三度の登り返し。
特に湯槽谷山への登り返しは標高差があってちょっときつかったです。
湯槽谷山(801m)。
眺望はありません。
続いて灰形山(619m)。
ここも眺望はなし。
ただ、灰形山からさらに進むとヤセ尾根区間があり、紅葉に彩られた有馬温泉を見ることができました。
おお、こんな有馬の景色見たことない。
とても狭くてのんびり休憩できるようなところではありませんでしたが、これは望外な眺望でした。
そして、有馬三山、最後のピークは落葉山(533m)。
こちらも眺望なし。
落葉山には妙見寺というお寺がありました。
ここまで上がってくる観光客はほとんどいないようで人影皆無でしたが、参道のもみじがすごくきれいです。
そして、有馬温泉の中心街に下山。
瑞宝寺公園からぐるっと回ってトータルで標準コースタイム6時間20分となっていたところを込み込み4時間10分と快調に歩けました。
ただ、極楽茶屋から有馬三山経由で有馬温泉までは、標準コースタイム3時間35分のところを、特にハイペースで歩いたわけでもないのに1時間50分で歩けてしまいましたので、コースタイム設定がかなり緩い...というか間違っているのではないかと思いました。
アップダウンあり、急坂あり、ザレ場あり、ヤセ尾根ありで、魚屋道や紅葉谷道よりはハードなコースでしたが、登り下りとも標準コースタイムの7~8割くらいが実質的な標準コースタイムではないかと思います。
有馬温泉は紅葉シーズンということもあり、かなり人出が戻っていて賑わっていました。
よいことです。
まだ、温泉に入って帰ろうという気分にはなれませんが。
有馬温泉、長いこと入ってないなぁ...