大阪「高低差」地形散歩 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

 

本って、何冊かまとめ買いすると、そのうちの読むのを後回しにした何冊かを、そのまま長いこと放置してしまうことがあります。

 

何年か前に買ったこの本もそうなってしまった一冊なんですが、不要不急の外出を控える日々が続く中、外出気分を味わえるかなと思い、ようやく読みました。

 

いやあ、なんで長いこと放置していたんでしょうかね。

 

とても面白かったです。

 

 

大阪の中心部はほぼ平坦地で変化に乏しく地形的な面白さはなさそうに思えますが、大阪市内中心部を西から東に歩いていくと、けっこうな登り坂があります。

 

大阪城あたりを突端として南北に延びる上町台地と呼ばれる地形ですが、この上町台地が大阪という都市の成り立ちにおいて重要な鍵になっているんですね。

 

縄文時代には大阪平野のほとんどは海で、上町台地が細長く突き出た岬のようになっていたそうで、それから海岸線が少しずつ後退して陸地化していき、さらに秀吉の頃からは大規模な土木工事によって町がどんどん拡張されていって現在の大阪が出来上がったというわけですが、今も残る微妙な高低差などに大阪の人と地形の歴史が刻まれているんですね。

 

この本で紹介されているいくつかの場所は、実際に散歩してみたくなりました。


 

 

この本には、続編といいますか、阪神・淡路島版も発刊されていたそうです。

 

これも読みたかったんですが、出版社がなくなってしまったため、このシリーズは現在廃版になっています。

 

 

 

大阪版は、内容や構成は異なるようですが別の出版社から別のタイトルで発刊されているようですので、こちらのシリーズからでもいいので阪神・淡路島版が再発刊されることを期待したいと思います。