体力づくりのため、山登りにでも行こうかと思っていたが寝坊した日曜日。
近場の甲山周辺を歩いてきました。
とその前にちょっと探鳥。
今年はカワセミをコンスタントに見れます。
水辺のそば、アオジかなと思って見たら、ルリビタキ♀タイプ。
まあまあ近くで撮れました。
前回トラツグミを見たポイントでは、トラツグミは見られませんでしたが、しばらく張っているとルリビタキ♂が出てくれました。
でも、遠い&露出オーバー。
こっちはデジタルズームで強引に寄せたのでちょっと粗い。
もうちょっと近くで撮りたいんですが、♂は警戒心が強くてなかなか難しいです。
ついつい探鳥が長くなってしまい、13時頃から山歩き開始。
まずは甲山。
そして北山貯水池を通り、
鷲林寺へ。
多宝塔の横を通って、
若宮神社の左手の登山道を登って、
観音山へ。
ここはなんといっても大阪平野方面の眺望が素晴らしい。
甲山の展望台から見る景色も好きなんですが、その甲山をも望めるので近景から遠景へと景色に変化と奥行きがあるのがいいんです。
自分の生活圏がすべて見えるので、個人的に低山の眺望としては一番好きかもしれません。
観音山からは尾根を南にたどってゴロゴロ岳へ。
標高565.6mだからゴロゴロ岳...なんですが、震災の影響で現在は565.3mなんだそうです。
ゴロゴロ岳から見る六甲山。
今年はもう雪降らないかなぁ?
ゴロゴロ岳からは苦楽園尾根を下り、(通称)ハルヒ坂を下り、
前から気になっていた越木岩神社まで足を延ばしてみました。
現在は蛭子大神(えべっさん)を御祭神とする神社ですが、元々は延喜式に記される大国主西神社であったのではないかと推定される歴史ある神社なのだそうです。
拝殿の横にあった大阪城石垣の残石。
大阪城築城の際には、この辺りからも多くの石が切り出されたそうです。
左の石には、甲山森林公園内でよく見られる肥前鍋島家の刻印、右の石には備中池田家の刻印が刻まれています。
越木岩神社の一番の見どころは甑岩。
拝殿の横の参道を少し登ると岩社があります。
その背後に見えるのがご神体の霊石「甑岩」。
高さ10m、周囲40mの花崗岩の巨石です。
これだけ立派な花崗岩なので、この岩もまた大阪城築城の際には石材として目を付けられ、切り出そうとされたそうです。
甑岩にはその傷跡があちこちに残っています。
池田家の刻印も見られます。
しかし、石工たちがこの岩を割ろうとしたところ、岩の間から煙が噴き出し、恐れ慄いた石工たちは転げ落ちて倒れ臥し、石を切り出せなかったと言い伝えられているそうです。
事実かどうかはわかりませんが、切り出そうとして切り出さなかったということは、何かしらのそれに近い理由があったんでしょうね。
越木岩神社からは北山公園を抜けて、北山貯水池から甲山方面へ。
今日歩いてきた山々の向こうにもう日が沈もうとしています。
最後は神呪寺(甲山大師)にお参り。
神呪寺境内から見る残照の大阪平野。
昼間は雲多めだった空も、この時間にはほぼ快晴。
大阪中心部のビル群とその向こうには生駒山地や二上山から葛城山、金剛山などがきれいに見えました。
今日は、探鳥に時間を費やし過ぎたせいでかなりのハイペースで歩くことになり、最後は太ももがつりそうになりましたが、天気もよく、風も穏やかで、寒くもなく、いい汗をかくことができました。
でも、今度はちゃんと早起きして山に行こう。