夏の終わりの金剛山 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

どこか歩きに行きたいと思いつつ、連日の猛暑でなかなか出掛ける気になれなかったこの夏。

 

平日に休みをもらったので、なんとか重い腰を上げて、夏の終わりの金剛山に行ってきました。

 

いつもなら、電車・バスを乗り継いで来る金剛山ですが、今回は車で。

 

 

百ヶ辻の駐車場に車を止め、伏見林道から寺谷を登ります。

 

アブに付きまとわれたりもしましたが、谷筋は涼やかでいいですね。

 

 

この時期に来るのは初めてですが、季節の花々がいろいろと咲いていました。

 

ジャコウソウ。

 

 

ヤマホトトギス。

 

 

ミズヒキ。

 

 

ヌスビトハギ。

 

 

シギンカラマツ。

 

ちょっと水にぬれてくしゅっとなっていますが、かわいい花ですね。

 

 

モミジガサ。

 

 

山頂広場にはシシウド。

 

 

ひさご池にはオタカラコウ。

 

山頂部の気温は午前9時で25℃。

 

日差しを浴びると暑いですが、木陰に入ると涼しかったです。

 

 

夫婦杉。

 

苔がきれい。

 

 

クサアジサイ。

 

 

葛木神社にお参り。

 

 

葛木神社のそばにはツリフネソウがたくさん咲いていました。

 

 

ちはや園地の方に向かいます。

 

展望台のそばにはフシグロセンノウ。

 

 

観察デッキのあたりにはカワチブシ。

 

金剛山で見つかったトリカブトだから、”カワチ”ブシと言うそうです。

 

毒草です。

 

 

らくらくの道にはオトコエシ。

 

黄色いのがオミナエシ(女郎花)、白いのがオトコエシ(男郎花)。

 

 

アキチョウジ。

 

 

ちはや星と自然のミュージアムの前からは大峰の山々がきれいにみえました。

 

1700~1800mくらいの山々ですが、こうしてみるとかなり雄大ですね。

 

 

ピクニック広場の周りにも色々な花が。

 

キカラスウリ。

 

先が糸状に伸びた花弁が面白いですね。

 

このキカラスウリの花はこうして昼間でも咲いていますが、カラスウリの花は夜に咲いて翌朝には萎れてしまうそうです。

 

夜の闇の中に浮かび上がる真っ白なカラスウりの花は神秘的なんでしょうね。

 

 

ヒヨドリバナ。

 

アサギマダラは来ていませんでした。

(別のところでみかけましたが)

 

 

ゲンノショウコ(白)。

 

多数派。

 

 

ゲンノショウコ(赤)。

 

少数派。

 

 

ツユクサ。

 

 

キンミズヒキ。

 

 

クルマバナ。

 

 

香楠荘の前の道を下り、しゃくなげの路を歩きます。

 

昨年から安全上の問題で金剛山ロープウェイが運休していますが、その影響もあって、香楠荘も休館していました。

 

こちらは、ミズタマソウ。

 

花後の白いうぶ毛をまとった水玉のような実がかわいらしいですね。

 

 

そして、今回楽しみにしていた花、カリガネソウ(雁草)。

 

別名、ホカケソウ(帆掛草)。

 

 

薄紫色のくちびる型の花弁の上から突き出して大きく弧を描く雄しべが特徴的。


気品のあるきれいな花ですね。

 

 

野鳥は、いつものヤマガラやヒガラの他、一瞬クロツグミやカケスも見かけました。

 

そして、最も目に付いたのはこのソウシチョウ。

 

とてもきれいな鳥なんですが、中国などから持ち込まれた特定外来生物なんですよね。

 

 

ここのところ、毎日のようにあちこちで激しい夕立が発生しているため、12時には下山を開始。

 

岩屋文殊にお参りして、文殊尾を下りました。

 

はじめて下った時は、ババ谷に下りてしまいましたが、今回は文殊の知恵を授かったのか、分岐を見落とさず、文殊中尾根で百ヶ辻に下りることができました。

 

金剛山には多くの登山道がありますが、千早本道やダイトレなどの主要な登山道以外は道標が少なく、慣れないと難しいですね。

 

何十回、何百回、何千回と登る慣れた登山者が多いせいか、いろんな意味で自分はまだまだ"にわか"だなと感じます。

 

 

今回は猛暑の中、登ってみましたが、花を探しながらゆっくり歩いたこともあって、思った以上に涼しく快適でした。

 

登山口の標高がそこそこ高く、下山、即、車というのも救いでした。

 

暑い中でも工夫すれば近場で快適に登山を楽しめるということですね。