時々、ふと手に取って、辞書的に読んでいるこの本。
山に登る人には言わずと知れた「日本百名山」。
文筆家で登山家の深田久弥が、自身の50年に及ぶ登山経験から山の品格、歴史、個性を基準に日本の名山100座を選び、それぞれの山の山容、成り立ち、歴史、文化、そして自身の山行について記した山岳随想の古典です。
おおむね標高1,500m以上という附帯条件がつくため、その地方を代表するような堂々とした存在感を持つ名山が名を連ねています。
そのせいもあってか、「日本百名山」は国が選定でもしたかのように絶対視されがちで、山をやる人にとっては百名山への登頂1つ1つが勲章であり、百名山全山登頂を大目標としている人も多いと思います。
私も最終的にそれができれば、人生の中で一つの大きな達成感を得られるとは思うのですが、この百の頂の中には、登頂のハードルの高い山、好みでない山もあります。
そのため、私は「日本百名山」を優先しつつも、深田クラブが「日本百名山」に100座を加える形で選定した「日本二百名山」、日本山岳会が「日本百名山」に200座を加える形で選定した「日本三百名山」をも含めて、自分の登りたい山に登り、まずは100/300を登ってマイ百名山とすることを目標にしたいと思っています。
現在、70/300。
あと3年くらいで100/300まで持って行ければと思っていますが、このご時世、どうなることやら。