夏の燕岳散策(1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

唐松岳に登った翌日、7月30日。

 

中房温泉から燕岳に登ってきました。

 

夏山シーズンとはいえ、平日なので駐車場も空いているだろうと、楽観視していたのですが、朝6時半の到着時には3つある駐車場のいずれも既に満車。

 

少し遅くなるけれども、一旦引き返して、穂高からバスで来ようかと道を下り始めると、有明荘から200~300m下った道路脇に広い駐車スペースがあり、そこに出遅れた人たちが駐車していたので、私もそこに停めさせていただくことにしました。

 

1kmほど歩いて中房温泉の登山口に到着。

 

ここから燕岳の稜線上にある燕山荘まで5.5km、標高差約1250mを登ります。

 

 

中房温泉から燕山荘まで、前半は針葉樹の樹林帯を登って行きます。

 

 

ギンリョウソウ。

 

 

登山口から途中にある合戦小屋までは、500mから1kmごとに第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと、10人から20人くらい座れるくらいのベンチが置かれており、自然と適度な間隔で休憩ができて、リズム良く登ることができます。

 

 

この合戦尾根は北アルプス三大急登に数えられるということで、ちょっと身構えてきたのですが、時折、こんな花崗岩がむき出しの急登や、木の根道の急登があったりもしましたが、両手両足を使って這い登るようなところはほとんどなく、つづら折りになっていたり、細かくステップを刻めるようになっていたり、意外なほどに歩きやすく楽に感じました。

 

 

第三ベンチから富士見ベンチはややきつかったですが、順調に歩いて行くと、「合戦小屋まで🍉5分」の標識が。

 

 

登山口から2時間45分で合戦小屋に到着。

 

 

宿泊はできないので小屋というより茶屋ですが、ここの名物はスイカ。

 

 

中房温泉から荷揚げ用ケーブルで運ばれてくる松本市波田産のスイカは1切れ\500。

 

とっても甘くておいしいと評判のスイカです。

 

 

私ももちろんいただきました。

 

ほんと冷たくて甘くておいしかったです。

 

水分補給にもなりますので、ほとんど赤いところがなくなるまで前歯でこそぎ落とすようにしていただきました。

 

山の上でこんなおいしいスイカを食べれるなんてありがたいことです。

 

 

合戦小屋のバッジ(\500)も🍉入りのしゃれたデザイン。

 

これもついつい買ってしまいました。

 

 

合戦小屋をあとにして、少し登ると背の高い木が少なくなり、視界が開けてきます。

 

お、燕山荘が見えてきました。

 

残り標高差200mないくらいかな。

 

 

このあたりからは、登りも緩やかになり、少しだけクサリもありましたが、なくても問題ない程度。

 

 

合戦小屋から1時間ちょっと、登山口から休憩込みの4時間ちょっとで燕山荘に到着しました。

 

 

燕山荘から見る燕岳。雲多し。

 

手前は燕山荘のテント場。

 

稜線の東側なので、風裏になってよさそうですね。

 

 

燕岳は日帰り可能な山ですが、今回は人気の山小屋、燕山荘に泊まってみることにしました。

 

着いたのはお昼前でしたが、もう部屋に案内してもらえたのでまずはお部屋へ。

 

廊下の左右に3畳の小部屋が上下2段でずらりと並んでおり、各部屋最大6名、1人半畳の割り当てになるそうですが、この日はそこまで一杯にはならず、3畳を4名利用で十分に快適でした。

 

 

部屋で荷物を整理して、まずは食堂で昼食にビーフシチューセットをいただき、

 

 

燕岳山頂までお散歩。

 

 

燕岳といえば、風化した花崗岩の奇岩が立ち並ぶ景観が特徴的。

 

奇岩ワンダーランドですね。

 

ただ岩だらけなだけではなく、ハイマツの緑が彩りを添えているところがとても美しく、燕岳は北アルプスの女王と呼ばれるそうです。

 

 

そしてこの時期のもう一つのお楽しみは、山頂へと至る登山道脇の砂地に咲くコマクサ。

 

 

ピークを少し過ぎたかなという感じですが、まだまだ元気です。

 

北アルプスの女王で見る高山植物の女王は格別ですね。

 

 

その形からいろいろなものに例えられる奇岩たち。

 

こちらは有名なイルカ岩。

 

 

そして、こちらはメガネ岩。

 

 

眼鏡越しに見る燕山荘。

 

 

手で触れればモロモロと崩れるほどに風化の進んだ花崗岩は、人が歩くところが特によく削れていて、山頂手前はくっきりと階段状になっています。

 

 

花を見たりしながらゆっくり歩いて35分ほどで燕岳(2763m)に到着。

 

登山口からの累計で標高差1300mほどでしたが、意外に楽にこなせました。

 

奥に見えるのは北燕岳かな?

 

 

来た方向には、燕山荘から大天井岳へと続く表銀座縦走コースが見えます。

 

しかし、この日は雲が多く、遠くの景色はさっぱり。

 

一泊するので景色は翌朝に期待することにします。

 

 

(2)へつづく...