印象派からその先へ | Archive Redo Blog

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兵庫県立美術館に「世界に誇る吉野石膏コレクション~印象派からその先へ」を観に行ってきました。

 

山形発祥の石膏ボードの国内最大手、吉野石膏が1970年代から収集したコレクションのうち、印象派を中心に、バルビゾン派からエコール・ド・パリへと続くフランス近代絵画の流れを追う72点の作品を紹介する展覧会です。

 

モネの睡蓮のようなたくさん描かれたモチーフの作品を除けば、誰もが知っているような世界的名画があるわけでもなく、また若干の偏りもありますが、各時代を代表する作品を一通り網羅しており、フランス近代絵画の系譜を学ぶのにとてもいいコレクションだと思いました。

 

 

モネの「サン=ジェルマンの森の中で」(写真左)の睡蓮とはまた違った色彩の美しさ、シスレーの「モレのポプラ並木」(写真右下)などに見られる明るく開放感のある画風、ルソーの「工場のある町」(写真右上)から伝わってくる暖かさ・優しさ、ルノワールの「箒をもつ女」に描き出された働く女性の美しさなど、じんわりと心に響く印象的な作品がいくつもあり、味わい深い展覧会でした。

 

吉野石膏コレクションは山形美術館に寄託されているそうですので、機会があれば山形にも観に行ってみたいですね。