平泉寺白山神社散策 | Archive Redo Blog

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白山登山のため、前日のうちに登山口に向かう途中、福井県勝山市にある平泉寺白山神社に立ち寄ってみました。

 

 

平泉寺白山神社は、元は717年に泰澄によって開かれた霊応山平泉寺という寺院で、白山信仰の越前側の拠点として栄えたそうです。

 

 

室町時代後期の最盛期には、石垣や砦を構え、僧兵8,000人を抱える一大宗教都市となっていたそうですが、この長い長い参道がその規模の大きさを物語っています。

 

 

明治時代に入ると神仏分離令により、神社として存続していくことになったため、寺院関係の建物が解体され、広い境内は閑散としています。

 

参道の奥にぽつんと建つ簡素な建物は江戸時代に再建された拝殿で、一向一揆で全焼した以前の拝殿は幅が四十五間もある巨大な建物だったそうです。

 

 

拝殿の裏には白山三山(御前峰、大汝峰、別山)の神を祀る社があります。

 

白山に登る前にご挨拶していきましょう。

 

中央の御本社は御前峰。

 

 

向かって左は越南知社(大汝峰)、

 

 

向かって右が別山社(別山)です。

 

 

その他にもこの泰澄を祀る開山社などいくつかの社がありました。

 

一番奥には三宮という社があり、そこから越前禅定道が白山へと続いているそうです。

 

 

さて、平泉寺白山神社は苔寺としても有名です。

 

 

特にこの夏の時期は緑濃く美しい苔が見られます。

 

 

拝殿の周囲は苔の海。

 

 

ところどころにある苔むした石がいいアクセントになっていますが、これらの石の中にはかつてそこにあった建物の礎石もあり、

 

 

積み重ねてきた時間の長さを感じます。

 

 

一の鳥居のそばにある社務所の横には、旧玄成院庭園があり、

 

 

こちらの苔も見事でした。

 

 

時期的にはもう終わりですが、沙羅双樹の花も落ちていて風情があります。

 

 

この日はもう日が暮れようという時間に着いたので、門前のお店や資料館なども閉まっており、御本社に行って帰ってだけになってしまいましたが、広い境内にはまだまだ見どころがあるようですので、今度来るときはもう少しゆっくりと見て回れる時間帯に来たいですね。