新緑の芦生の森を歩いてきました。
芦生の森は京都大学の芦生研究林となっており、一般の人が当日申請で入林できるのはブナノキ峠までの林道・歩道と、フタゴ谷手前までの(トロッコ)軌道の2コースのみとなっています。
初めてなので、ほぼ平坦な道で往復3~4時間とお手軽な軌道コースを歩くことにしました。
駐車場に車を止め、少し歩いたところにある入林ボックスに申請書を投函して出発です。
この橋を渡って入林します。
右手に山、左手に谷。起点から終点まで常にこのポジションでトロッコ軌道を歩いて行きます。
トロッコ軌道沿いには数はそう多くはありませんでしたが、季節の花々が。
トキワハゼ。
タニウツギ。
シライトソウ。
トチノキ。
マムシグサ。
青いの。
キノコ。
右側の岩からは湧水が染み出ており、潤った岩肌には苔がびっしり。
いろんな種類の苔が見られました。
ヤマルリソウ?
ギンリョウソウ。
ツボスミレ?
線路は続くよどこまでも。
左手に由良川の流れを見、川の音を聞きながら歩き続けます。
とても清らかで、涼し気です。
由良川にはいくつかの支流も合流しています。
由良川ももう少し遡って行くと源流部になりますが、こうしていくつもの支流が合流して大きな流れとなり、日本海へと流れているのですね。
河原にはカワガラスがいました。
木の上には美しいさえずりを聴かせてくれるオオルリの姿も。
トロッコの道の周囲には集落や作業所の跡が何ヶ所かで見られました。
かつての住民が祀っていたのでしょうか、鳥居や祠もありました。
その中で、とても気に入った場所があります。
小ヨモギ谷という場所です。
トロッコ軌道の右手の開けた場所に美しい森が広がっていてとても雰囲気がいいです。
全体的に杉林が多かったトロッコ道ですが、ここは解放感があり、キャンプでもしたくなるような場所です。
この林の木は、若いブナかなと思っていたのですが、どうもケヤキのようです。
トロッコ軌道の左側には大きなイチョウの木もありました。
秋はきれいでしょうね。
トロッコ軌道はすべてきれいに残っているわけではなく、ところどころ橋が流されたり崩落したりしており、このようにレールが宙ぶらりんになっているところも。
でっかい石も落ちて軌道を塞いでいます。
そういうところを数カ所通過し、どんどん進んでいくと、フタゴ谷と書かれた標識の少し先に、黄いテープが貼られており、この先通行止めとなっていました。
ここが軌道コースの終点ということのようですので、引き返します。
トロッコ軌道の起点にあったトロッコ。
芦生の森のトロッコ道は、かつての人々の暮らしを想像しながら、手軽に芦生の森の雰囲気を味わえていいですね。
特にこの新緑の時期はとても気持ちがいいです。
今度は別のコースも歩いてみたいです。
ただ、芦生の森の素晴らしさを知るには、自分の知識の範囲内で森を見て歩くよりも、やはりガイドツアーに参加して、いろいろ教えてもらった方が面白いんでしょうね。
一般では入れないようなところにも行けるようですし。
次、行きたくなった時には、探してみよう。