先日、中之島のフェスティバルタワー・ウエストに新しくできた「中之島香雪美術館」に行ってきました。
「中之島香雪美術館」は、朝日新聞の創業者である村山龍平が収集した日本と東アジアの美術品を展示する美術館です。
御影にある「香雪美術館」に次ぐ2館目で、”新たな「市中の山居」の創造”というコンセプトで、街中に居ながら、静かに美術品に向き合える美術館だそうです。
その中之島香雪美術館の開館初年度は、村山龍平のコレクションから300点あまりを5期に分けて公開する”「珠玉の村山コレクション」~愛し、守り、伝えた~”という開館記念展が開かれます。
これを観ておけば、香雪美術館の主要な収蔵品は一通り観れるのかなということで、開館に先駆けて販売されていた全期間共通観覧券というチケットを事前に購入。
その1回目を観に行ったというわけです。
展示室は、コンセプトどおり、とても静かで落ち着いた空間で、それぞれの美術品が放つ輝き、物語る歴史がすっと自分の中に入ってくるようで、心地よく鑑賞できます。
展示品数も60点余りと少なめですので、集中を切らさず、一つ一つをじっくりと観ることができました。
今回は村山コレクションの形成の足跡とたどるというテーマでしたが、2回目からは金、茶、仏、物語と歌、というテーマで幅広い美術品が観られるようで、いくつか見たいと思っているものもあるので楽しみです。
常設展示には村山龍平と朝日新聞社の足跡や重要文化財「旧村山家住宅」を紹介する記念室と、「旧村山家住宅」にある茶室「玄庵」を再現した「中之島玄庵」があります。
ただ、この茶室、かなりこだわって作られたようなのですが、やはり室内でその風情まで再現するのはちょっと無理があるような気がしました。
しかし、ビジネス街の中心でこういう渋い美術品が観られるというのはいいですね。
ただ、平日仕事を終えてから美術鑑賞なんてことができればいいんですが、残念ながら開館時間は17時まで。
週に一度だけでも夜間開館をしてくれればなおうれしいのですが...