Canon PowerShot G3 X
2018/04/03
岡山県真庭市の醍醐桜。
山里の丘の上に堂々とそびえ立つ孤高の一本桜は、アズマヒガンで、目通り7.1m、根元周囲9.2m、枝張り東西南北20m、樹高18m。
樹齢1000年とも言われる岡山県下随一の巨木だそうです。
訪れたのはちょうど見頃を迎えた平日の朝7時半頃。
平日にもかかわらず、朝早くから駐車場がいっぱいになるほどの人出でしたが、雲一つない快晴で、日が高くなるにつれ刻々と輝きを増していく桜の姿を様々な角度から眺めることができました。
しかし、なんといっても南側から東側にかけて、少し下がったところから青空をバックに見上げた姿が一番です。
ちょうど満開で、まだ散り始めもせず、花の状態が一番いい時でとても美しいです。
しかし、よく見ると、早くも葉が出てきているところもあります。
この日もとても暖かかったですが、今年の桜は本当に早いですね。
醍醐桜は後醍醐天皇が隠岐配流の際にこの桜を観て称賛したことにちなんでその名が付けられたそうです。
醍醐桜の右側にある桜は、二代目の醍醐桜。
先代とは少し違う色を出していこうとしているようにも見えますが、二代目もなかなか立派です。
こうして引きで眺めるのも、孤高の美しさが引き立っていいものですね。
この桜が集落の人々によって大切に守られてきたこと、集落の人々の暮らしをずっと見守り続けてきたことが、この立ち姿から感じられます。
近年は、この時期になると見物客が殺到して大変でしょうが、いつまでも守り続けてほしい風景です。