ふるさと納税で「そばの実」をいただきました。
毎年、ふるさと納税は旅行で訪れた町などを優先的に選んでいるのですが、この夏に訪れたトムラウシ山のある北海道の新得町はそばの名産地とのこと。
で、そばでもよかったのですが、最近、スーパーフードとしても注目されているそばの実の方が面白そうだったのでこちらを選んでみました。
そばの実は普通に白米に混ぜて炊いたり、ゆでてサラダにしたり、いろいろな食べ方があるようですが、一番やってみたかったのは徳島県の郷土料理のそば米雑炊。
本場のレシピどおりではないかもしれませんが、大根、にんじん、ごぼう、しいたけ(本来は干ししいたけ)、油あげ、鶏肉を出汁で煮て、別にゆでたそばの実を加えて、薄口しょうゆ、塩、酒、みりんで適当に味を調えて、それっぽく作ってみました。
地味ですが、滋味あふれる味わいでとてもおいしいものですね。
そばの実のプリプリとした食感もまた楽しいです。
そば米雑炊は、祖谷地方に逃れた平家の落人が、都を偲んで正月料理として食べたのがはじまりなのだとか。
食べる前にそういう話をインプットされたせいか、食べている最中、米も育たぬ山奥の寒村に息を潜めて暮らしている平家の落人が、夜、薄暗いあばら家でこれをすすっている絵が浮かんできて、落ち武者気分も味わえました。
新得町からいただいたそばの実は、250gが10袋も入っていたので、持て余さないかと若干不安でしたが、雑炊もおいしいし、白米と一緒に炊いてもおいしいし、これなら十分食べきれそうです。