富良野岳分岐から富良野岳山頂を目指して歩き始めると、道の両側にコマクサが。
こんないかにも養分の乏しそうな石ころだらけの場所で生きているなんて、本当に逞しい。
メアカンキンバイ。
これはハイオトギリでしょうか。
まだこれからといった感じです。
だいぶガスが濃くなってきました。
足元にはお花畑が広がってきているのですが...
お花畑の白い花の主力はエゾノハクサンイチゲ。
そして、ところどころにチングルマ。
道の両側が白いお花畑です。
圧倒的なエゾノハクサンイチゲの群落の中に、その他の花も頑張って咲いています。
こちらはハクサンチドリ。
コイワカガミ。
エゾイソツツジ。
アオノツガザクラ。
コケモモ。
ガスの中、うっすらと見える奥のピークが富良野岳の山頂でしょうか。
ここでも出会いました、タルマイソウ(イワブクロ)。
イワヒゲ。
ミヤマアズマギク。
エゾルリソウ。
北海道の固有種でなかなか希少なようで、この時期、この花を目当てに富良野岳に登る人も多いようです。
登る前に知っていれば、もっとじっくり観察したのに...
エゾツツジ。
富良野岳(1912m)の山頂に到着。
十勝岳温泉の登山口から3時間15分でした。
残念ながら、東の方から湧き上がってくるガスで眺望はほとんどなしです。
西側の下の方だけがよく見えました。
登ってきた道を振り返ると、手前は見えていますが、晴れていれば奥の方に見えるはずの十勝岳は見えません。
下山を開始し、少し下りてくると、少し明るくなってきたような...
ガスが晴れて、花畑もよく見えるようになってきました。
改めてエゾコザクラ。
富良野岳分岐近くまで下りてくると、だいぶ先まで見えるようになりましたが、それでもやっぱり十勝岳は見えません。
時間的に余裕があれば、ここから稜線上を歩き、三峰山、かみふらの岳を周回して下りるプランも考えていましたが、すでに15時を回っていたので、元来た道を下山します。
途中、ルリビタキ♂に出会いました。
地元関西では冬の鳥ですが、ここらでは夏鳥ですね。
なわばりを飛び回りながら、盛んにさえずっていました。
前に十勝岳に登った時に見に行かなかった安政火口。
見れるといっても、かなり遠くからですが、蒸気が上がっているのがよく見えました。
17時過ぎに下山。下山は2時間20分ほどでした。
下山後に改めて山を見てみると、おお、めっちゃ晴れているではないですか。
富良野岳山頂も晴れ渡っています。
でも、この時間まで山の上にいるわけにもいかないので、仕方ないですね。
下山後は、登山口にある凌雲閣でバッジを購入し、温泉にも入ってみました。
ここの露天風呂からは上の写真と同じく富良野岳や上富良野岳、上ホロカメットク山がどーんと見えて眺めが最高です。
さて、今回は何種類の花を見つけたのでしょう...
UPしなかったものも含めれば40種類くらいかな。
それでもおそらく10種類以上は見逃していたと思います。
一昨年、十勝岳に登った時に、その評判は聞いていましたが、これほど花の種類が多いとは。
さすが花の百名山です。
麓のラベンダーのお花畑もいいですが、雲上のお花畑はもっと素晴らしいですよ。
と、山頂から富良野の町に向かって叫び...いや、念を送りたい気分でした。
またいつか再訪したいです。
(4)へつづく。