中札内美術村から帯広に向かう道すがら、旧幸福駅に立ち寄りました。
昔から「愛国から幸福ゆき」の切符で知られる観光スポットです。
20年以上前にも立ち寄ったことがあるのですが、この駅舎は覚えていますが、他はもう覚えていません。
残された線路には2両の旧国鉄車両が留められていました。
車内に入ることもできます。
1両は、当時のまま。
木の床、天井の扇風機、文字通りの網棚、直角の背もたれのシート。
懐かしいですね。
もう1両はきれいにリフォームされた憩いのスペースになっていました。
壁面にはここでのウエディング体験イベントで撮られたものでしょうか、タキシードとウエディングドレス姿のカップルの写真が飾ってあります。
そう。ここ旧幸福駅は旧愛国駅とともに、今は「恋人の聖地」として認定されており、前にもまして恋人たちに人気のスポットになっているようなのです。
さきほどの駅舎や、こうした記念撮影用の駅名標や切符などは前からあったと思うのですが、
この幸福の鐘などは、聖地化してからできたみたいです。
今と昔では少し形は変わってきているようですが、駅名ひとつで、廃線してもなお愛され続けるのですから、縁起物の力というのはすごいものですね。