ゴールデンウィーク最終日、軽く歩きたいなと思い、福知山線廃線跡を歩いてきました。
JR生瀬駅から国道176号線を名塩方面に歩き、中国自動車道を越えてすぐ右に曲がり、武庫川の方に降りて行くと、廃線跡の入口です。
はじめは武庫川を右手に見ながら歩いて行きます。
武庫川も宝塚より下流は広く緩やかな流れですが、このあたりはもう渓谷です。
廃線跡には鉄橋やトンネルがいくつもありますが、鉄橋は安全柵付きの歩行者用通路が作られていて安全です。
ただ、トンネルは照明がなく、真っ暗。
真っ暗な中をしばらく歩いて、ようやく出口の光が見えた時にはホッとします。
枕木も多くが残されていますが、ギャップがほぼ埋められているので、躓いたり、歩きづらかったりすることはほとんとありません。
廃線脇には、積まれた枕木や、
これは制限速度の標識でしょうか、鉄道施設の名残がところどころに残っています。
沿線には花はそんなに多くないようですが、フジやヒメウツギが見られました。
ツツジにはクロアゲハが蜜を吸いに来ていました。
4つ目のトンネルを抜けたところには、武庫川第二鉄橋があります。
昔はトラスの外側の保線用の通路を通っていたようですが、今は線路のあったところに安全柵付きの歩行者用の通路が設けられています。
安全ですが、廃線情緒はありません。
武庫川第二鉄橋を渡り、すぐのトンネルを抜け、しばらく行くと「親水広場入口」を示す道標が。
せっかくなので、そちらに進んでみると少し広い場所に出ました。
ここが親水広場のようです。
青もみじがまぶしいです。
シャガもたくさん咲いていました。
親水広場からは河原に下りることもできます。
食事や休憩にぴったりの場所、というか、ここくらいしかのんびりと休める場所はなさそうです。
親水広場からは山の方に向かって階段があり、「桜の園(亦楽山荘)」の看板がありました。
昭和40年代頃まで桜博士と呼ばれた笹部新太郎氏が演習林として利用した場所だそうで、春は桜、秋は紅葉の名所になっているようです。
「桜の園(亦楽山荘)」にはいくつかの周回ルートがあり、所要時間は40分から1時間半となっています。
廃線跡だけでは物足りない人にはいいオプションになるのではないでしょうか。
ここは野鳥も多いようで、遠めですが、アオゲラや、
オオルリを見ることができました。
オオルリは親水広場の上の梢でも盛んにさえずっていました。
親水広場から廃線跡に戻ると、あとはトンネルを2つ抜けるだけ。
武田尾駅が見えてくれば、武田尾側の入口です。
そのまま川沿いに歩いて行けば、武田尾駅です。
昔は武庫川の左岸に沿って線路が走り、旧武田尾駅がありましたが、
今は線路が武庫川を直角に跨いでおり、武田尾駅は半分橋上、半分トンネル内。
ですが、私にとってはいまだに子供の頃にハイキングなどで何度か訪れた旧武田尾駅の印象が強く、この駅はどこか別の駅のように思えてしまいます。