![]() | レガシーソフトウェア改善ガイド 0円 Amazon |
新しく開発したソフトウェアも何年も使い続けていくとレガシーソフトウェアになっていきます。
開発したソフトウェアを運用し続けていく中で、機能を全くいじらないということはまれで、機能追加、仕様変更、不具合修正などを繰り返していくうちに、どんどん複雑怪奇なコードになっていき、それを改善しようと思っても、どこにどういう影響が及ぶかわからず、結局、そっと蓋をしてしまうということが多々あります。
さらに、機能的には何も変える必要がなくても、利用しているプラットフォーム、OS、アプリケーションサーバー、データベース、言語、ライブラリ、あるいは開発環境などの基盤技術が変化すれば、それに追随していかなければならないのですが、これもまたリグレッションが怖くて簡単には手を付けられません。
この本では、こうしたレガシーソフトウェアの改善に悩む開発者に、改善のための手法を指南しているのですが、とにかく改善せよというばかりではなく、リスクや負担が増えることを恐れて躊躇してしまう保守的な開発者には改善に踏み切るための後押しになり、積極的に改善に取り組むもののリグレッションなどでたまに痛い目に遭っている急進派の開発者には、暴走しないようほどよくブレーキをかけてくれるような、そういったバランスのいい内容になっているように思います。
この本に書かれているのは、まさに最近課題となっていることばかり。
今年はこの本に書かれていることを取り入れつつ、少しずつ改善に着手していこうと意気込んでいます。