若冲と樂焼 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

今年は伊藤若冲の生誕300年ということで、各地で若冲展が開かれましたが、結局どれも観ずじまいだったので、年末から年始にかけて、京都国立博物館で開かれている「特別陳列 生誕300年伊藤若冲」を観てきました。

 

出点数こそ少なかったですが、珍しい作品も多く、比較的人も少なくて、筋目描きなど細かい部分までじっくり観れてよかったです。

 

同時に開かれていた「新春特別陳列とりづくし-干支を愛でる」も、花鳥画として古くから親しまれてきた鳥だけに、秀作ぞろいでなかなかよかったです。

 

 

今回は特別展ではありませんが、「京博パスポート」を購入しました。

 

この「京博パスポート」、京都、奈良、東京、九州の4つの国立博物館の特別展を最大6回無料で観ることができるなど、かなりお得なのですが、来年3月末をもって販売終了となるそうです。

 

4月以降は各国立博物館共通の「国立博物館メンバーズパス」というものに変わるそうなのですが、これまでのように特別展が無料で観れるという特典がなくなるので、かなりお得感が薄れます。

 

というわけで、来年の特別展は「海北友松」と「国宝展」、奈良では「快慶」と「源信」なんかもあるのでまぁ使えるかなと、今のうちに買っておいた次第です。

 

 

 

京都国立博物館を見た後は、京都国立近代美術館に「茶碗の中の宇宙-樂家一子相伝の芸術」を観に行きました。

 

早速、「京博パスポート」の恩恵を受け、団体料金で観覧です。

 

初代長次郎に始まり、現代の十五代吉左衛門まで続く樂焼が一堂に会した展覧会。

 

代々、単に伝統を受け継ぐだけでなく、様々な試行錯誤を重ねて新たな美を創造してきた様子がよくわかるとても興味深いものでした。

 

中でもやはり初代長次郎の究極に素朴な造形と肌の色ながら吸い込まれるような奥深さを感じる茶碗には、茶道には全く縁のない私が見てもひきつけられます。

 

まさに”宇宙”です。

 

 

2つの美術展を観覧した後、京都国立近代美術館の近く、ロームシアター京都にある蔦屋書店がちょっと気になったので寄ってみました。

 

一乗寺の恵文社ほど独創的ではないかもしれませんが、それに近しいような陳列で、こういうのは提案型の書店というのでしょうか、読書欲を掻き立てるにとどまらない、刺激に満ちていて楽しい書店ですね。

 

書棚を巡り、ペラペラと立ち読みするだけでも、軽く2~3時間は過ごせそうです。