鈴鹿セブンマウンテンの一つ、竜ヶ岳に登ってきました。
お目当てはこの時期見頃になるシロヤシオです。
竜ヶ岳登山の拠点は三重県いなべ町の宇賀渓キャンプ場。
三重と言っても、数年前に滋賀県東近江市からいなべ町につながる石榑トンネルができたため、大阪からでも2時間くらいで行くことができます。
鈴鹿の山々もずいぶん近くなりました。
朝6時半頃、宇賀渓キャンプ場の駐車場に着くと駐車スペースはすでに残り少なくなっており、7時頃には満車になりました。
少し離れたところにも駐車スペースがありますので、駐車できないということはないかもしれませんが、早めの到着がベターです。
観光案内所で駐車料金500円を支払い、登山届を提出し、7時頃に出発。
しばらくは林道歩き。
道沿いには咲きかけのコアジサイ。
竜ヶ岳へは4本の登山道がありますが、シロヤシオが目当てということと、進行方向が順光になり、写真が撮りやすいということもあって、一番東の遠足尾根コースを登ることにしました。
遠足尾根に出るまでは杉林の中、ややきつい登りが続きます。
竜ヶ岳の登山道はマーカーのテープが太く、また、ポイントポイントにNo.が振られており、観光案内所でもらえるマップと照らし合わせながら歩くととてもわかりやすいです。
尾根が近づくと、ようやく視界が開け、竜ヶ岳の山頂(左奥のピーク)が見えました。
尾根道に入ると、植生も豊かになってきました。
終わりかけのカマツカ。
(そういえば、遠足尾根コースでは、エビネの花が咲いているとの事前情報を得ていたのですが、どうやら見逃してしまったようです....)
ヤマツツジも見られるようになりますが、シロヤシオはまだ。
樹林帯を抜け、草原に出ると、谷の向こうに竜ヶ岳をバックに白い花をたくさん付けた大木が。
これもシロヤシオでしょうか?
このあたりからは、草原の稜線歩き。
いい天気で、気温もかなり上がってきましたが、ほどよく風が吹き、すがすがしいです。
そしていよいよ、シロヤシオの森へ突入。
見事に満開です。
ヤマツツジも満開です。
紅白でおめでたいです。
シロヤシオのトンネル。
ちょう木陰になっていることもあり、あこのあたりで休憩されている方もたくさんいらっしゃいました。
シロヤシオの森に夢中になって歩いているうちに山頂が目の前に迫っていました。
最後のもうひと登り頑張れば山頂です。
竜ヶ岳山頂。
到着したのは10時過ぎでしたが、シロヤシオ満開の好天の日曜日ということで、おそらく1年で最も賑わう日なのでしょう。
かなり大勢の人が休憩されていました。
とはいっても、結構広い山頂なので、窮屈な感じはなく、のんびり過ごせました。
竜ヶ岳のシロヤシオと言えば、この景色。
歩いてきた遠足尾根を振り返ると、草原の中にモコモコしたシロヤシオの木が点在しています。
花が咲く時期はこのモコモコが羊の群れのように見えるということですが、どうでしょうか?
白さがそれほど目立たず、羊感は今一つといったところでしょうか?
シロヤシオには当たり年やら裏年やらがあるそうなのですが、今年は少なくとも当たり年ではなさそうですね。
それでも他にはないこの景色は一見の価値ありです。
竜ヶ岳の山頂からは表道を下ることにしました。
稜線をしばらく歩いた後、こちらでもシロヤシオの森に突入。
足元にもシロヤシオの花が散りばめられています。
途中にある花崗岩の奇岩、重ね岩。
このあたりの道は風化が進んでおり、かなり滑りやすく、下りは要注意です。
重ね岩のすぐそばには見事なベニドウダンがありました。
さらに終わりかけですが、イワカガミの群生も見られました。
石榑峠まで下ってくると、滋賀名物飛び出し坊やがお出迎え。
道標にも使えますね。
石榑峠へは滋賀県側から旧国道で上がってくることができるため、ここも登山口になっています。
ここからだと比較的楽に頂上を目指せそうですね。
石榑峠からは少しの間、三重県側の旧国道を歩きます。
道沿いではタニウツギや、オオカメノキなどの花が咲いていました。
小峠というところから再び山道に入り、沢沿いに渡渉を繰り返しながら下ります。
途中にある長尾滝。
このあたりまでの道はマーカーがわかりづらいところがあり、少し迷いやすいので要注意です。
また、大雨後の増水時などは渡渉できないのではないかと思われるところもありましたので、そんな時は避けた方が無難かもしれません。
長尾滝を過ぎて、中道と合流するあたりからは沢から離れ、五階滝を過ぎ、金山尾根コースと合流すると再び沢沿いに下ります。
そして、白滝丸太橋を渡れば、宇賀渓キャンプ場へと続く林道に戻ります。
林道脇にある小さな滝。
竜の雫という名水だそうで、下山途中の方々が水筒やペットボトルに水を汲んでいました。
私も空になったペットボトルに入れて持って帰り、コーヒーを淹れてみましたが、とてもおいしかったです。
満開のシロヤシオを満喫できた竜ヶ岳。
他のコースを登ればまた違った景色が見られそうなので、また来てみたいです。