
10月に買った昼得きっぷが期限切れになるので、京都に行ってきました。
他にとりたてて用がなかったので、京都国立博物館 へ。
京博パスポート で無料観賞です。
京博では、今は、特別展覧会はやっておらず、
「さるづくし-干支を愛でる- 」
「獅子と狛犬 」
「刀剣を楽しむ-名物刀を中心に- 」
といった小規模な特集陳列が催されていました。
「さるづくし-干支を愛でる-」は今年の干支、猿に因んだ作品をまとめて紹介したもの。
古くから神仏との交信をつかさどる神聖な獣として絵巻物や涅槃図、曼荼羅図などに描かれてきた猿が、時代が下るにつれ次第にユーモラスで滑稽な姿で表されるようになっていく様子や、中世に流行した牧谿猿、江戸時代の写実的で生き生きとした猿の描写など、時代時代の猿の表現の変遷が面白かったです。
「獅子と狛犬」は日本各地から集めた十余対の獅子と狛犬を紹介したもの。
お寺や神社の入口の左右に鎮座しているそれらを、普通はまとめて狛犬と呼ぶと思いますが、元々は右に獅子、左に狛犬という形だったんですね。
その見分け方等、勉強になりました。
そして、「刀剣を楽しむ-名物刀を中心に-」は京都の社寺等に伝来した名物刀を一堂に集めて紹介したもの。
この日は特別展覧会がないため、かなりゆったりと観賞できたのですが、この一室だけは異様な熱気に包まれていました。
最前列で観賞するには行列に並ぶ必要があり、その長さは軽く100名以上。しかも女子率90%以上。
ああ、そうか、これが噂の「刀剣女子」というやつなんですね。
確かに数百年から千年も前に作られた刀でも、その輝きや刃文は信じられないくらいに美しいものですが、柄も鍔も鞘もない刀身だけなので、正直、何本か見たら飽きてきます。
それなのに、あの食つきっぷりときたら...
きっと、その刀の背景に、彼女たちを熱くさせる様々なストーリーがあるのでしょうね。
今のゲームやアニメの影響力はすごいです。

特集陳列の他、京博ではお正月のイベントとして舞妓さんの舞の披露や図録の特別販売をやっていました。
図録の特別販売は、過去の図録を最大80%OFFで購入できるというもの。
古いものではありますが、あまりに安いので、「京都国立博物館名品図録」と「京焼」の2冊を購入してしまいました。
「京都国立博物館名品図録」が1,900円→500円、「京焼」が2,600円→500円。
さらに京博パスポート提示で5%OFF、それぞれ475円とかなりお得でした。
(「京焼」が大きくて分厚くて重くて、持ち帰るのに難儀しましたが...)