正月休みで体がなまっていたので、中山連山(長尾連山)を歩いてきました。
スタートは初詣で賑わう清荒神。
参道脇の駐車場のところからハイキングコースに入り、まずは中山奥之院を目指します。
このあたりの山は地質も植生も六甲山系と似た感じです。
途中、やすらぎ広場を経由するルートと沢沿いに登るルートに分かれますが、沢沿いを行きます。
やすらぎ広場からの道と再び合流したら、あとは中山奥之院まで未舗装の車道を行きます。
40分ほどで中山奥之院に到着。
2014年に建て直されたとのことで眩いぐらいに輝いていました。
(奥之院感が薄れてしまったような気もしないでもないですが...)
中山奥之院からさらに奥へ30分ほど登っていくと中山最高峰(478m)。
木々に覆われたそれほど広くない山頂で、眺望もそれほどよくありませんが、北の方はよく見えます。
中山最高峰からは東へと尾根づたいに歩きます。
しばらく両側をフェンスで仕切られた尾根道が続きます。
動物除けでしょうか。道に迷わなくていいですが、開放感がありません。
この尾根の北側はゴルフ場に囲まれ、
南側は住宅地に浸食されています。
(まだ新たに造成しているんですねぇ...)
そして、頭上には鉄塔と送電線群。
大都市近郊の山の特徴がギュッと凝縮された風景です。
フェンスに囲まれた道が終わり、少しずつ下ってくると、最後、急峻な岩場があります。
注意してゆっくり下りれば問題ない程度で、ちょっとしたアクセントになってむしろ楽しい岩場ですが、雨後などは滑りやすそうですね。
岩場を降りると阪急山本駅に向かう道と満願寺に向かう道に分かれますが、ここは満願寺へ。
奈良時代にできたという由緒あるお寺で、清和源氏の祖といわれる源満仲が帰依し、源氏の保護のもと大いに栄えたそうですが、今は、初詣客も少なくひっそりと落ち着いた雰囲気です。
満願寺の裏手を回り、石切山(283.5m)へ。
頂上の少し下には展望所があり、大阪平野が見渡せます。
(この日はかなり霞んでいましたが...)
元旦には生駒山地の方から登ってくる初日の出を拝みに来る人で賑わうそうです。
この山も子供の頃にハイキングに来たことがあり、その時に見た大阪平野の大パノラマがいまだに目に焼き付いているのですが、今は木がかなり増え、昔ほど眺望がきかなくなっています。
六甲の東おたふく山なんかもそうですが、20年も30年もたつと山の景色も大きく変わるものですね。
石切山からは最後尾根を伝ってスピリチュアルな佇まいの釣鐘山を越え、長い石段を下り、花屋敷の住宅地の中を通って帰路につきました。
休憩を含めても4時間半ほどのハイキングレベルの山歩きでしたが、体がなまっていたためけっこう疲れました。
それにしてもこの冬は暖かいですね。
特にこの日は春を思わせるような暖かさ。
登り始めから上着を脱いでいましたが、それでもけっこう汗をかきました。
道中、冬の花、椿が咲く一方で、なんと季節外れのツツジも咲いていました。