余市蒸留所散策 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録



北海道旅行最終日。

前から行ってみたかったニッカウヰスキー余市蒸留所 に行ってきました。


マイカーでの旅ですが、この日は夜フェリーに乗って帰るだけだったので、早めに小樽のフェリーターミナルに行って車を置き、列車に乗って余市を目指しました。

こうすれば気兼ねなく試飲ができます。


ところが、列車でと言っても都会とは訳が違います。

フェリーターミナルの最寄りの南小樽駅から小樽駅までは本数も多くてすんなり行けたのですが、そこから余市に行く列車は本数が少なく、何と1時間待ち。

時間に余裕がない場合は事前に時刻表を確認しておいた方がよさそうです。


暇を持て余してウロウロしていたら、ホームの端の方に石原裕次郎さんの等身大の写真パネルがありました。

小樽と言えば石原家ゆかりの地。

このパネルの写真は1978年にテレビ番組のロケで訪れた時にこのホームで撮られたもので、これに因んでこのホームは「裕次郎ホーム」と命名されたそうです。




1時間後にようやくやってきた列車に乗り、余市駅から駅正面の道をまっすぐ5分ほど歩くと、ようやくニッカウヰスキー余市蒸留所に到着。

ヨーロッパの古城の門のような正門は開放されており、ガイドツアーを希望しなければ受付も必要なく、自由に見学できるようになっています。




入ってすぐ、とんがり三角屋根が特徴的な建物は乾燥棟。

ピート(草炭)や無煙炭を焚き、ウイスキーの原料となる大麦を乾燥させモルトを作るところです。




これがそのピート。

これがマッサンがこだわっていたスモーキーフレーバーを生み出すもとになるんですね。

乾燥させているからか、持ってみると意外に軽く、まだ燻していないのでそんなに強い香りはしませんが、草炭というだけに、ほのかに草の香りがしました。




こちらは蒸留棟。

石炭直火蒸留のポットスチルがずらりと並んでいます。

一番手前の1号ポットスチルには火が入っており、まさに蒸留中のようでした。




こちらは粉砕・糖化棟。

細かく粉砕したモルトと温水を混ぜ合わせ、麦汁をつくるところです。

中は見学できませんでしたが、ほんのりと甘い香りが漂っていました。




こちらはたくさん並んでいた貯蔵庫の一つ、一号貯蔵庫。




こんな感じで樽が並べられ、貯蔵・熟成されています。




余市蒸留所では、実際の製造設備の他にも、ウイスキーや創業者竹鶴政孝の生涯について学ぶことのできるウイスキー博物館や、




竹鶴政孝の胸像、




蒸留所内に移築してきた旧竹鶴邸などを見学することができるようになっていました。




見学の後は、お楽しみの試飲。

試飲できるのはこのパネルに書かれている3種類。




右手前から、アップルワイン、スーパーニッカ、竹鶴ピュアモルトです。

それぞれ、別のパネルに書かれていたおススメの飲み方で試飲しました。


アップルワインはロックで。

ほんのりとブランデーの香りがします。口に含むとけっこう濃厚な甘みです。


スーパーニッカは水割りで。

バランスがよく優しい味わいです。気負わずにリラックスして飲めそうなウイスキーです。

竹鶴ピュアモルトはトワイスアップで。

豊かな香りと深みのある味わい。余市シングルモルトのように力強いスモーキーフレーバーはなく、とても飲みやすいモルトウイスキーです。




試飲と共に楽しみにしていたのは、蒸留所限定販売のウイスキー。

しかし、ショップの蒸留所限定ウイスキーコーナーはすっからかん。

何も残っていませんでした。

マッサン効果で急に見学者が増えたものだから、用意してもすぐに売り切れるのだとか。

おまけに中国人をはじめ外国からの観光客も多かったですしね。

残念ですが仕方ないです。

代わりにこんなものを買って帰りました。

ウイスキー麦芽を油で揚げたスナックです。

食べてみると、お世辞にも美味しいといえるような味ではありませんでしたが、ピートの香りが付いたものと付いていないものが入っており、この味と香りが、様々な過程を経て、長い年月熟成されてウイスキーの味になるのかと、想像しながら楽しめます。




余市からは再び列車で小樽へ。

特に目当てはありませんでしたが、フェリーの出港まではまだまだ時間があったので、駅にある立ち食いのお寿司屋さんで軽く寿司をつまみ、蕎麦屋で新そばをすすり、お約束の小樽運河で写真を撮り、のんびりと港まで歩いて戻りました。

立ち食い寿司は伊勢鮨さんだったかな?

立ち食いだし、それなりだろう思っていたら、小樽の名店が出しているお店らしく、かなり美味しかったです。

時間がないとき、一人の時にも気楽には入れていいですね。


最後に美味しいものを食べれて、気分よく帰路につくことができました。