
江戸時代、上杉家の所領であった米沢を散策してきました。
米沢城の建物はもうありませんが、米沢城の跡には上杉謙信が祀られている上杉神社と、

その摂社で上杉鷹山が祀られている松岬神社があり、

周辺には上杉謙信、

上杉鷹山、

大河ドラマ「天地人」を記念した上杉景勝と直江兼続の銅像もあります。

また、上杉神社の境内には稽照殿という宝物殿があり、上杉謙信所用の烏帽子型の白頭巾や色々威腹巻、上杉景勝所用の日輪の前立ての甲冑、大河ドラマ「天地人」で有名になった直江兼続所用の「愛」の前立ての甲冑など、上杉家由来のさまざまな宝物を見ることができます。
歴史マニアは必見です。

米沢城跡の前には米沢市上杉博物館があります。
こちらでは「国持大名上杉家」という特別展が開催されていました。

が、それよりも何よりも楽しみにしていたのは織田信長から上杉謙信に贈られたという狩野永徳筆「洛中洛外図屏風」(国宝)の原本展示です。
金色の雲霞の間に見え隠れする京の名所、風物、四季、人々の暮らし。
232のモチーフと2,500人近い人物が描かれた屏風は圧巻です。
現代の京都のイメージと重ねながら、隅から隅までじっくり観させていただきました。

あと、上杉家ゆかりの史跡としてもう一つ。
上杉神社から歩いて15分くらいのところにある上杉家の廟所です。

ここには上杉謙信の御廟を中心に米沢藩歴代藩主の御廟が並置されています。

右には三代以降の奇数代、

左には二代以降の偶数代の藩主の御廟が並んでいます。
歴代藩主の御廟がこのように一所に並置されるのは珍しいそうです。
以上、上杉家ゆかりの史跡を駆け足で見ただけなのですが、米沢には他にもいろいろ見所はあるようです。
とはいえ、やはり、観光の目玉は上杉家ゆかりの史跡ということになるかと思います。
上杉派の方におススメです。