
ゴールデンウィークを利用して東北地方を巡ってきました。
まず訪れたのは弘前城。

弘前城は桜の名所として有名で、例年、ゴールデンウィーク頃にちょうど見頃を迎えるそうです。

ということで、その時期を狙って訪れたわけですが、今年は平年よりも開花が1週間ほど早かったとのことで、ソメイヨシノはほとんど葉桜になっていました。

ただ、桜は散ってしまっても、弘前城の天守は現存十二天守の一つであり、そのほかにも5つの城門と3つの隅櫓が残っており、歴史的にも価値のあるお城です。

観光パンフレットなどでお馴染みのアングル、下乗橋と天守。
櫓といってもいいくらいにコンパクトな作りです。
元々は5層の天守があったそうですが、1627年に落雷によって焼失し、現在の天守は1810年に櫓の改築という名目で新たに建てられたものなのだとか。

しかし、小さいながらも天守らしく品よくまとまっており、また登ってみると思ったよりも見晴らしもよく、本丸の向こうには少し霞んではいましたが頂に名残りの雪化粧を施した岩木山が美しい裾を広げていました。

この天守、このあと天守下の石垣の修復工事のために曳屋して移動するため、現在の位置ではしばらく見れなくなるそうです。
その前段階の工事として、すでに内濠の水が抜かれており、特別に内濠に降りて天守を見学できるようになっていました。

石垣を見ると、確かに真ん中あたりが外側に膨らんでいるように見え、いつ崩れてもおかしくないように見えます。
こういう工事が行われることは、今回訪れてみようと思って調べてみた初めて知ったのですが、現存十二天守の中でも観に行くとなると最も遠くてハードルの高いこの天守を元の位置で見られて幸運でした。