歴史家が見る現代世界 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録


歴史家が見る現代世界 (講談社現代新書)/講談社
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古代、中世、(近世、)近代、現代。


私たちが世界史を学ぶとき、このような時代区分で区切って教えられました。


それぞれ、国家形態、経済、文化、宗教など、他の時代と明確な特徴の差異があり、その転換点に当たるところで区切られているわけですが、では、私たちが生きている現代という時代はどのような時代なのでしょうか? いつからが現代なのでしょうか?


この本では、時代を区分するという歴史学の中でも基礎的なテーマにおいて、歴史学者たちが「現代」をどういう視点から捉えようとしているのか、また、どういう特徴が見えているのか、最近の歴史研究の傾向と、著者自身の歴史観から考察しています。



近年の歴史研究では、歴史をグローバル、トランスナショナルな視野をもって捉えようという風潮が強まっているそうです。


従来の欧米偏重の歴史研究に対する反省から、歴史を世界全体の動きとして見直そうという動きが生まれ、その流れから、国家を超えた人間同士のつながりや、同じ地球に住む人間としての共通の問題である自然・環境問題をも含めて、広い視野で「現代」という世界をと捉えよういうふうに変化してきているとのことです。


国家単位、あるいは国家間の関係で考える方がわかりやすいですが、それだけでは捉えきれないボーダーレスで多様なつながりや動きが見られるのが、それ以前の時代とは異なる現代世界の特徴ということになるのですね。


そういう風に考えると、現代世界の行く末、そして次の時代とはどのようなものになるのでしょう?


やはりSFの世界になるのでしょうか?