灘黒岩水仙郷の水仙を観た後、その背後にそびえる淡路島の最高峰、諭鶴羽山に登ってきました。
諭鶴羽山は熊野三山などと並ぶ五大修験の聖地として古くから信仰を集めたそうで、その参道が諭鶴羽古道として今も残っています。
灘黒岩からの参道は表参道。諭鶴羽神社まで一町ごとにお地蔵さまが彫り込まれた町石が置かれており、十八町の道のりです。
かつては石畳、あるいは石段の道だったのでしょうか?
崩れた石がゴロゴロと転がっている道が続きます。
何か建物が建っていたのか、道の両脇には石垣も多く見られました。
所々にその場所やそこにあったものについての説明が書かれていましたが、かつてはお寺や茶店などもあり、多くの参詣者で賑わったそうです。
灘黒岩から1時間ちょっとで諭鶴羽神社に到着。
本殿は、思った以上にこじんまりとしていましたが、
この親子杉やアカガシ群落など、境内を中心とした森の深さは歴史を感じます。
諭鶴羽神社からさらに15分ほど歩くと、山頂にたどり着きます。
標高607m。360°の大パノラマとまではいきませんが、北西~西方向を見れば南あわじ市の町並み、そしてその奥の方には大鳴門橋も望めます。
南東方向を見れば、紀伊水道が広がります。
この山の山登りのシーズンは秋から春にかけてとのこと。
元旦には御来光を遥拝する人々で賑わい、そして、今の季節は水仙と合わせて楽しめます。
頂上を往復するだけなら、往復2~3時間程度なので、ハイキング気分で気軽に楽しめる山かと思います。