兵庫県立美術館で開かれている「だまし絵Ⅱ
」を観てきました。
だまし絵というと、実際にはありえない構造の建物を描いたエッシャーの作品などを思い浮かべますが、ダブルイメージ、トロンプルイユ、シャドウ、シルエット&ミラーイメージ、オプイリュージョン、アナモルフォーズ・メタモルフォーズなど、様々な表現方法があるのですね。
その技法は、古典的な作品から、近代、現代へと続く流れの中で進化を続けており、今回の展覧会では、
特に現代美術における「だまし」のテクニックが多く紹介されていました。
個人的に特におもしろく感じたのは、鏡や影を利用して実体と虚像を逆転させたり、異なる像を浮かび上がらせたりする作品で、その作品自体もそうですが、それを製作する人の発想や感性にも感心し、驚かされます。
こうした作品には、通常(?)の美術作品を製作するのとはまた別の感性が必要なのでしょうね。
今回の展覧会は、普通の美術展とは違って子供連れの方が多くみられました。
確かに、ただ正対して観るだけではなく、視点を変えたり、動きながら観たりするのも楽しいですし、小難しい解釈や予備知識などなくとも、脳にダイレクトに訴えかけてくる作品が多いので、お子様連れにもおススメかと思います。