残月 みおつくし料理帖 (ハルキ文庫)/角川春樹事務所- ¥650
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久しぶりの最新刊は、又次トリビュートと、そして何より長い間実の娘のように澪を支えてきたご寮さんに訪れたひとつの幸せがトピック。
悲しみの余韻が残るなか、じんわりと暖かく優しい風が吹き込んできたような感じです。
巻末の「秋麗の客」も短いですが、料理の魅力が伝わってくるいい話です。
以前に登場した流山の白味醂のお話で、白味醂を生み出した相模屋の堀切紋次郎という実在の人物が登場するんですが、この白味醂は今の「万上本みりん」のルーツなんですね。
何か味醂のよさを生かした料理を作りたくなりました。