史上最強の内閣 (小学館文庫)/小学館- ¥650
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ある意味、今が旬の本かもしれません。
内政も外交も問題山積で支持率も右肩下がり、おまけに隣国の核実験とミサイル発射をちらつかせる瀬戸際外交に振り回され、完全にお手上げ状態となった内閣が、京都から「影の内閣(ザ・キャビネット)」を招聘。
この最強の内閣が、既存の内閣や国会ではどうにもできそうもないこの国家的危機に、奇々怪々なアプローチで立ち向かっていきます。
歴史上の人物を連想させる名前とキャラの総理や大臣たちは、時折、政治家らしからぬ言動や行動を見せつつも、芯にはそれぞれ熱い思いや悲しみを秘めており、カッコいい。
そのほかの登場人物も、みなどこかで聞いたことのあるようなないような名前とキャラで、思わずニンマリ。
軽快にコミカルに描きつつも、結構露骨な風刺に溢れていて、痛快な作品です。