
「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」に行ってきました。
毎年11月の初めに数日間にわたって行われるこの大会。
今年は雨や風に泣かされ競技キャンセルが相次ぎましたが、私が行った大会3日目の午前は運よく競技が行われました。
競技開始は午前7時頃。嘉瀬川の河川敷のローンチエリアで競技参加者が球皮を広げていく中、最初のバルーンが飛び立っていきます。

そして、”ブォォォ~ン!”というけたたましい送風機の音を立てながら、各バルーンとも一斉に球皮にエアを送り込んでいきます。
そして、ぼちぼちと飛び立ち始めます。
(一番上を飛んでいるのは、飛び出すASIMOがデザインされたHONDAのバルーンです。)

かなり起ちあがってきました。
会場では、競技の模様を実況中継しており、バルーンが次々と飛び立つ段になると、BGMにラヴェルのボレロが流れ出します。
これが、バルーン達がゆっくりゆっくり舞いあがっていく情景に実にマッチしているんですよね。

見上げると、まるでファンタジーの世界に飛び込んだかのよう。
ポカ~ンと口を開けたまま、見とれてしまいます。

この日の最初の競技は”Pilot Declared Goal"。
各パイロットが離陸前に自分でゴール地点を宣言し、そこに向かって飛んで行き、マーカーを投下するというもの。
とはいえ、風向きを考えると飛んで行く方向は大体同じで、この日は何十機ものバルーンが南西方面へと飛んで行きました。
空を埋め尽くすこの数、圧巻です。

メインの大会にエントリーしているバルーンが飛び立った後、数は少ないですが50歳以上のパイロットによるマスターズカップのバルーンも飛び立っていきました。
マスターズカップのバルーンも含めて、8時過ぎにはすべてのバルーンが離陸。
飛び立ったバルーンは戻ってきませんので、河川敷で見ている我々にとってはこれで競技終了。
あっという間ですね。

ただ、バルーン競技の後は、様々なキャラクターをデザインしたバルーンが係留される「バルーンファンタジア」というイベントがあり、キッズデーだったこの日は、地元の子供たちで賑わっていました。
その他にも屋台がたくさん出ていたり、佐賀の物産展をやっていたり、日によってはバイクのショーやバルーンの夜間係留などのイベントもあり、一日中それなりに楽しむことができるようです。

会場の嘉瀬川河川敷の近くにはもともと駅はないのですが、このバルーンフェスタの期間中は臨時駅が開業します。
その名も「バルーンさが」。まんまですね。
佐賀ではちょうど同じ時期に「唐津くんち」も行われていて、くんちとバルーンを両方楽しみに来る人も多いようです。
私もそうですが、このプランはおススメです。
観光という面ではあまりパッとしない佐賀ですが、11月初めの佐賀は熱いですね。