
愛宕神社の一之鳥居からは落合を経て清滝へと向かうルートもありますが、この日は清滝トンネルを抜けてショートカット。
出口の見えぬ、片側交互通行の狭くて暗いトンネルです。
一応、歩行者通行可だと書かれてはいましたが、車に轢かれやしないかとヒヤヒヤものです。
(昔、自転車で通り抜けた上高地の旧釜トンネルに比べればはるかにましですが^^;)

トンネルを抜けるとそこが清滝です。

色調を「ビビット」にして若干色を誇張していますが、それを差し引いてもなかなかきれいでした。

清滝から高雄までは清滝川沿い、約4kmのハイキングコースを行きます。
子供の頃、家族で何度かハイキングに来た懐かしい道。
この日は終日薄曇りではありましたが、寒くもなく、まずまずのハイキング日和。
紅葉の綺麗に見える河原では、お弁当を広げたり、絵を描いたりしている人もチラホラ。
思い思いに楽しんでいらっしゃいました。

このコースはそれほど険しい道もなく、老若男女、誰でも歩けます。
ゆっくり歩いても、清滝から高雄まで1時間半から2時間程度。
車やバスで直接高雄に行くのもいいですが、時間にゆとりがあれば歩くのもおススメです。

川沿いに料理屋が見えてきたら高雄に到着。
このあたりまでくるとかなり鮮やかに色づいています。

ここからは、まず、高雄橋の前の石段を登り、神護寺を目指します。
門前の茶屋のあたりもきれいに色づいています。

しかし、さすが、三尾一の紅葉スポットですね。
清滝から高雄までは人もほどほどでしたが、ここに来ると、車やバスで来た人も相まってごった返しています。

よくポスターなどで見かける金堂前の石段。
両側の紅葉が美しい。
でも、さすがに人を入れずに写真を撮るのは不可能です^^;

金堂から見下ろした五大堂と毘沙門堂。
色調を若干誇張していますが、お堂の屋根と紅葉のコントラストがよいですね。

高雄の神護寺に続いては、槇ノ尾の西明寺。
朱塗りの指月橋の周囲の紅葉が綺麗でした。

神護寺から少し歩くだけなのに、ここへ来ると人出はぐっと減ります。
しかし、その分落ち着いて紅葉を楽しめます。

スケール感では神護寺に及びませんが、わびさび感はこちらの方が上ですね。
特に本堂から見る額縁紅葉が見事で、いつまでも心静かに座って佇んでいたい雰囲気でした。

そして、最後は栂ノ尾の高山寺。
こちらは神護寺、西明寺に比べると紅葉は遅れ気味。

この開山堂や石水院の周りがまずまず色付いていたといった程度でした。
高山寺と言えば鳥獣人物戯画が有名ですが、本物はすべて博物館に寄託されているんですね。
ここでは国宝の石水院で模本(しかも乙・丙・丁巻は縮小版)が見られるのみでした。
それでいてこの石水院、拝観料(400円)とは別に600円をとられるのですが、その価値があるのかどうか...うーん、ちょっと疑問です^^;
この三尾の紅葉、私もこれまではそうだったんですが、高雄の神護寺だけ見て帰られる方が多いようですね。
しかし、今回すべてを巡ってみて思ったのですが、やはり槇ノ尾の西明寺、栂ノ尾の高山寺と合わせて見るのがいいですね。
三者三様の風情を味わうことができます。
バスで帰る場合は、栂ノ尾からだとほぼ確実に座れますので、特におススメです^^
嵐山から栂ノ尾まで、ざっくり10kmくらいでしょうか?
天気は今一つすっきりしませんでしたが、寒くもなく、久々に気持ちよく歩けました。
心残りは、厄払いの「かわらけ投げ」をし忘れたことくらいかな^^ゞ