PHP による Web アプリケーション開発では、文字エンコードは UTF-8 で統一するのが望ましいと言われています。
そのため、php.ini で PHP の文字エンコードを UTF-8 に設定し、
[PHP] default_charset = "UTF-8" [mbstring] mbstring.internal_encoding = UTF-8 mbstring.http_output = UTF-8
Oracle の文字エンコードも、システム環境変数 NLS_LANG を設定して UTF-8 にしました。
NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8
これで、PHP ＋ Oracle で日本語を扱っても文字化けすることはありません。
ただ、システム環境変数に NLS_LANG を指定してしまうと、SQL*Plus などの文字エンコードも UTF-8 になってしまいます。
Windows の場合、それはちょっと困ります。
それで、XAMPP の Apache にだけ NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8 を適用したいと思ったのですが、設定できるところが見当たらないんですよね。
httpd.conf に
SetEnv NLS_LANG Japanese_Japan.AL32UTF8と書いてみると、php_info() の Apache Environment には設定されるんですが、PHP から Oracle へのアクセスが正常に動作しません。
どうやら php_info()の environment に NLS_LANG が設定されていないとだめなようです。
ところが、さらにいろいろ試行錯誤していたら、XAMPP にコマンドラインインターフェースがあることを発見。
ならば、バッチファイルで対処できるではないかと、以下のような Apache の起動／停止用バッチファイルを作ってみると、
XamppApacheStart.bat
SET PATH=C:\app\oracle\product\11.1.0\db_1\instantclient_11_1;%PATH% SET NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8 C:\xampp\xampp-control.exe start apache
XamppApacheStop.bat
C:\xampp\xampp-control.exe stop apache
無事、XAMPP の Apache にだけ NLS_LANG を適用することができ、PHP から Oracle へのアクセスも正常に行えるようになりました。
もっとスマートなやり方があればいいんですが、これでお茶を濁しておきましょう。