「決定力不足」でもゴールは奪える (双葉新書)/杉山 茂樹- ¥840
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「4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する 」の著者、杉山茂樹氏が今の日本代表の戦術をぶった斬った本です。
ここ数年、日本代表のサッカーがどんどん面白くなくなってきています。
ワールドカップの予選などを観ていても全く盛り上がりません。
いよいよ半年後に迫ったワールドカップも、日本代表の活躍よりもむしろ、世界の強豪国の戦いやスター選手の活躍のほうに期待してしまいます。
なぜ、こんなにつまらなくなってしまったのか。
素人である私がぼんやりと感じていたその原因の多くについて、この本は明快に説明してくれました。
ただ、痛快ではありますが、そのあとに残るこの虚しさ...
決してないものねだりな話ばかりではありません。
今いる選手、スキルでもやり方次第でもっと面白いサッカーができるはずなんです。
しかし、今の日本代表からはその可能性、方向性が見えてきません。
私や杉山氏が思い描く面白いサッカーは、世界、とりわけヨーロッパのサッカーの潮流からイメージしたものに過ぎません。
もし、そのスタイルを追い求めることが日本代表にとって必ずしも有効ではないというのならば、別にそれとは異なる形でもかまわないんです。
とにかく、見ていて舌を打つサッカーではなく、膝を打つようなサッカーを観たいんです。
ワールドカップの舞台でね。