
こちらは「池波正太郎真田太平記館 」です。
今回、上田を訪れたのは真田氏ゆかりの地を訪れてみたかったからなんですが、私の中での真田氏の知識とイメージは9割方、池波正太郎さんの「真田太平記」がベースになっています。
ですから、当然ここを外すわけにはいきません。
上田城よりもむしろこちらが見たかったと言っても過言ではありません。
この「池波正太郎真田太平記館」には、池波正太郎さんと真田太平記を紹介する常設展示室ほか、「真田太平記の世界」、「上田攻め」、「城下町上田」といった映像を上映するシアター、風間完さんの挿絵原画を展示したギャラリー、喫茶やオリジナルグッズ、書籍販売を行うサロンなどがあります。
中でもシアターは面白かったですね。
3つの作品を合わせると全部で1時間以上になるんですが、結局、全部観てしまいました。
その他の展示も合わせると軽く2時間以上はいたでしょうか...
読んだのはもう20年近く前で、忘れている部分もかなり多かったのですが、みるみる真田太平記の世界がよみがえってきました。

「真田太平記」の世界をどっぷりと堪能した後は、池波正太郎さんも通ったという蕎麦屋「刀屋」さんへ。
「真田太平記館」を観る前に一度立ち寄ったのですが、ちょうどお昼時で長蛇の列だったため、改めて訪れました。
外観からも想像できるかと思いますが、極めて庶民的な蕎麦屋さんです。
お蕎麦のほうも至って庶民的なんですが、量がすごいです。
もりそばを食べようとお品書きを見ると、サイズが”大”・”普通”・”中”・”小”と4ランクに分かれているんです。
”中”の上に”普通”ってどういうこと?
かなり量が多いんだろうなと思いつつも腹が減っていたので”普通”を頼むと、山盛りのそばがやってきました。
多分、普通のもりそばの三人前くらいの量はあったと思います。
これで650円! 安い!
そばを食べた後は、日暮れも近くなり気温も下がってきたので、やっぱり温泉にでも入ろうと、車で再び別所温泉へ。

「真田太平記」が好きな私にはやはりこの「石湯」ですね。
幸村と草の者のお江が○○した湯として描かれた場所です。
(左側にあるのは池波正太郎揮毫の石碑です。)
大きな石を配した湯船は5、6人も入れば一杯。
非常にこじんまりとした共同浴場ですが、やんわりとしたいいお湯でした。
以上、真田太平記の世界を辿った一日でしたが、今回訪れたのは作中に登場するゆかりの地のほんの一部に過ぎません。
すべて辿ろうと思えば上田周辺だけでも3日くらいはかかるでしょうね。
なかなか来ることのない土地ですが、機会があれば再訪したいです。