海の底 (角川文庫)/有川 浩- ¥740
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横須賀に突如巨大ザリガニの大群が来襲するというトンデモ設定のもと、停泊中の潜水艦の中に逃げ込んだ自衛官と彼らが救助した子供たちの奇妙な共同避難生活という十五少年漂流記的なストーリーと、限られた装備と人員でザリガニと対峙する警察官の奮闘ぶりを描いた怪獣SF的なストーリーが並行展開します。
「空の中」のようなスケール感やファンタジー的要素はほとんど感じられませんが、2つのストーリーとも、それぞれにいらいら、やきもきさせながら、最後にスカッとさせる演出が気持ちいい一冊です。