人体常在菌のはなし―美人は菌でつくられる (集英社新書)/青木 皐- ¥714
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帯に「もやしもん」のイラストが描いてあり、面白そうだったので買ってみました。
腸内や皮膚など、人体には100兆個とも言われる菌が常在しているそうです。
菌というとビフィズス菌など、人間にとって有益とであるということが広く知られた一部の菌以外は、「殺菌」、「除菌」、「抗菌」、「滅菌」、「無菌」などという言葉がもてはやされるように、とかく気持ち悪がられがちです。
しかし、人体常在菌というのは本来、消化を助けたり、他の有害な菌の進入を防いだりといった役割を果たす、人間にとっては欠かせない存在です。
人間と菌、長い歴史の中で構築されたこの共存共栄のシステムは、適正なバランスを保っていてこそうまく機能する、つまり人間が健康で美しく生きることができるというわけです。
このような考え方がこの本の主張のベースになっています。
個々の菌の特性などについて深く追求する本ではありません。
人間が美容と健康を考えるにあたって、「育菌」という発想を取り入れることが重要であるということをひたすら主張している本です。
除菌、抗菌に躍起になっている人にオススメ...かな?