コーヒーが廻り世界史が廻る | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録


コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)/臼井 隆一郎
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コーヒーと世界史の関わり...というと何を思い浮かべるでしょう?


昔アラブの偉いお坊さんが

恋を忘れたあわれな男に

しびれるような香りいっぱいの

こはく色した飲みものを教えてあげました


恥ずかしながら、コーヒー・ルンバの歌詞しか出てきません^^;


遠い記憶を掘り起こしてみても、世界史の教科書ではメインストリームに登場することはなかったと思います。



しかし、東アフリカで誕生し、イスラム圏から欧米へと伝えられたコーヒーは、やがて市民社会に深く根づき、政治・経済・文化にも多大な影響を及ぼすようになっていったんですね。


近代市民社会の黒い血液とはうまいこと言ったもので、まさに近代社会において歴史を動かす1つの底流となっていたようです。


イエメン、トルコ、オランダ、イギリス、フランス、ドイツ...


芳醇な香りで人々を魅了したコーヒーがいかにして歴史を動かしてきたか...


コーヒーを世界史の観点から取り上げた非常に興味深い一冊です。