コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)/臼井 隆一郎- ¥714
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コーヒーと世界史の関わり...というと何を思い浮かべるでしょう?
昔アラブの偉いお坊さんが
恋を忘れたあわれな男に
しびれるような香りいっぱいの
こはく色した飲みものを教えてあげました
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恥ずかしながら、コーヒー・ルンバの歌詞しか出てきません^^;
遠い記憶を掘り起こしてみても、世界史の教科書ではメインストリームに登場することはなかったと思います。
しかし、東アフリカで誕生し、イスラム圏から欧米へと伝えられたコーヒーは、やがて市民社会に深く根づき、政治・経済・文化にも多大な影響を及ぼすようになっていったんですね。
近代市民社会の黒い血液とはうまいこと言ったもので、まさに近代社会において歴史を動かす1つの底流となっていたようです。
イエメン、トルコ、オランダ、イギリス、フランス、ドイツ...
芳醇な香りで人々を魅了したコーヒーがいかにして歴史を動かしてきたか...
コーヒーを世界史の観点から取り上げた非常に興味深い一冊です。