- 滋賀県立近代美術館 で開かれている「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 」を見てきました。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズはアメリカで生まれ、明治38年に来日し、滋賀県近江八幡市を拠点にキリスト教の伝道、教育、建築、メンソレータムの販売など幅広く事業を手掛けた人物です。
中でも彼が手がけた建築作品は、キリスト教精神を表現しつつも、日本の風土になじんだ様式で、今もなお人々に愛されています。
そのヴォーリズが建築事務所を開業してから100年目の今年、彼の建築を紹介し、活動の軌跡を振り返る展覧会として開かれたのがこの「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」というわけです。
私がヴォーリズに興味を持ったのは、つい最近のことです。
昨年受験した「神戸学検定 」のテキストの中に、神戸YMCA会館、旧居留地38番館. 旧神戸ユニオン協会など数々の建築物を残したという記述があったからです。
そこで、ヴォーリズについてネットで少し調べてみたのですが、彼が活動の拠点としていた近江八幡はもちろんのこと、先日訪れた関西学院や神戸女学院、大丸心斎橋店など、地元阪神間にも彼の建築作品が数多く残されているんですね。
また、数年前に校舎改築問題で話題になった豊郷小学校の校舎、あれもまたヴォーリズの作品だったんですね。
知りませんでした。
そのまま知らなければ、彼の残した建築作品もただの古い建物でしかなかったかもしれません。
しかし、知ったら知ったで興味が湧いてくるもので、彼の建築作品のある場所に行く機会があれば、じっくり見てみたいなと思うようになりました。
で、そんなことを思っていると、不思議とそういう情報が目に飛び込んでくるんですね。
先日、京都の市バスに乗ったとき、ぼんやり車内の広告を見ていたら、この「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」のポスターが目に入ったのです。
そこで、さっそく見に行ってきたというわけですが、いやいや、非常に面白かったです。
ますますヴォーリズの建築に興味が湧いてきました。
図録まで買ってしまいました。
ヴォーリズ建築の100年―恵みの居場所をつくる- ¥2,625
- Amazon.co.jp
これがまた充実の内容でして...
一般の書店でも販売されているようですので、ヴォーリズ建築に興味のある方にはオススメです。